結論
比較の作業のほとんどは、「同じ単位に直してから並べる」で終わります。製品ごとに書き方が違うだけで、直せば差は見えます。直せない項目(書かれていない項目)が残ったら、それは差ではなく情報の欠落として扱い、比較対象から外します。
単位は、どうそろえれば同じ土俵に並ぶのか?
NMN サプリの表示は、製品によって書き方がそろっていません。1箱あたりで書くもの、1粒あたりで書くもの、割合だけを書くもの。まず、この5項目を同じ単位に直します。

そろえる先は「1日あたり」です。毎日続けて飲むものなので、1日あたりに直したときの数字が、実際の使い方にいちばん近くなります。1箱あたりの数字は在庫の量を表しているだけで、飲む量ではありません。1粒あたりの数字は、1日に何粒飲むかが分からなければ意味を持ちません。どちらも、1日に飲む粒数を掛けたり割ったりすることで1日あたりに直せます。直せない項目が出てきたら、その項目は空欄のままにします。空欄を推測で埋めると、そこから先の比較が全部ずれるためです。下の表は、5つの項目それぞれについて、そろえる先の単位と直し方を並べたものです。
| 項目 | 表示によくある形 | そろえる単位 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 含有量 | 「1箱9,000mg」「1粒150mg」など、基準がばらばら | 1日あたり mg | 1粒あたりの含有量 × 1日に飲む粒数。粒数が書かれていない製品は直せない |
| 成分の型 | 「NMN 配合」だけの表記と、「β-NMN」の表記が混在 | 型を明記した表記 | 型が書かれていなければ、そろえられない項目として扱う |
| 純度 | 「高純度」「99%以上」など、測った主体が書かれていないことがある | 測った主体つきの数値 | 誰がどの方法で分析した数値かが書かれていなければ、数値どうしを比べない |
| 価格 | 1箱の総額だけの表示 | 1日あたりの負担 | 総額 ÷ 1箱で飲める日数。1日に飲む粒数から日数を出す |
| 継続条件 | 「お得なコース」などの言い方 | 回数条件・解約の方法・連絡期限 | 条件そのものの記載を探す。記載が無ければ、条件は不明として扱う |
※本表は公開されている一般的な表示の形をもとに当社が整理したものです(自社調べ)。
なぜ、単位がそろっていないのか
書き方が製品によって違うのは、表示の一部が任意だからです。決められた項目は必ず書かれますが、そのほかの見せ方には幅があります。
見せ方に幅があるとどうなるか。1箱の総量を大きく書けば数字は大きく見えますし、1粒あたりで書けば控えめに見えます。どちらも間違いではありません。同じ製品でも、パッケージの正面と側面で違う単位が使われていることさえあります。表示する側にしてみれば、自分の製品の中で一貫していればよいのであって、他社と単位をそろえる義理はありません。その結果、複数の製品を並べた瞬間に、単位のばらつきが比較の邪魔をすることになります。そのまま並べても比較にならないのは、書き手が不誠実だからではなく、単位をそろえる仕組みがそもそも無いからです。
そして、そろえる作業をすると、もう一つのことが分かります。直せる項目と、直せない項目があるということです。粒数が書かれていない、型が書かれていない、測った主体が書かれていない——こうした欠落は、直せば埋まるものではありません。書かれていない以上、買う側からは確かめようがないからです。
この「欠落」を、差として扱わないことが大事です。数字が小さいから負けているのではなく、そもそも土俵に乗っていない、という扱いにします。逆に言えば、5項目すべてを同じ単位に直せた製品どうしなら、その先は好みと条件の話になります。ここまで来れば、比較は終わっています。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 純度の測定方法や、何を分母にした割合かが公開されていない製品があります。方法が違う数値どうしは、直接は比べられません。
- 1日に飲む粒数の目安は製品ごとの設計であり、どれが適切かをこの記事で決めることはできません。ここでは「表示された目安量に合わせて換算する」までを扱います。
- 同じ単位に直した結果としての差が、体で起きることとどう関係するのかは、この記事では扱いません。比較できるのは表示された事実までです。
比較表は、どの順番で作ればよいか?
作る順番は、候補を絞る、含有量を直す、純度の主体を埋める、価格を直す、続けられる形かを見る、の5段です。紙でも表計算でも構いません。候補3つで15分ほどで終わります。

順番を決めておく理由は、途中で手が止まらないようにするためです。項目を思いついた順に埋めていくと、埋まらない欄にぶつかったところで作業全体が止まります。先に列を5つに固定し、行に候補を並べてから、上の段から順に埋めていくと、埋まらない欄はそのまま空欄として残せます。空欄が残ること自体は失敗ではありません。むしろ、どの製品にどれだけ情報が無いかが一目で分かる状態になります。最後まで埋めきったら、比較はそこで終わりです。そこから先に出てくるのは好みの問題で、表では決められません。
- STEP 1|候補を3つまでに絞る先に絞ります。多いほど良い比較にはなりません。気になっているもの、よく見かけるもの、価格帯が違うもの、くらいの選び方で十分です。
- STEP 2|含有量を1日あたりに直す1粒あたりの含有量 × 1日に飲む粒数。ここで、箱の大きさの印象は消えます。粒数が書かれていない候補は、この時点で外します。
- STEP 3|純度は「誰が測ったか」を先に埋める数値の列より先に、測った主体の列を埋めます。空欄になった候補の数値は、比較の対象にしません。
- STEP 4|価格を1日あたりに直す総額 ÷ 1箱で飲める日数。STEP 2 で出した1日の粒数を使えば、日数はすぐ出ます。ここで、1箱の総額の印象も消えます。
- STEP 5|続けられる形かを確認して止める回数の条件、やめ方、連絡の期限。ここまで埋まったら、比較は終わりです。埋まらない欄が多い候補は、比較ではなく情報の欠落で外れます。
この手順は、どれが良いかを決める手順ではありません。同じ土俵に並べて、自分で決められる状態にするための手順です。
よくある質問
- 含有量が多いほど良いのですか。
- 多い少ないは、目安量の設計の違いでもあります。まず1日あたりの量に直して、表示された目安量とセットで見ます。量だけを単独で比べる意味は大きくありません。
- 純度の数値が書かれていない製品は、避けるべきですか。
- 避けるべきかどうかは決められません。言えるのは、その項目については比較できないということです。ほかの項目で比べることになります。
- 1日あたりに直すと、何が変わりますか。
- 箱の大きさや総量の印象が消えます。毎日続けるものなので、負担も量も1日単位のほうが、実際の選択に近い形になります。
- 「お得なコース」の比較はどうすればよいですか。
- 割引の見え方ではなく、回数の条件・やめ方・連絡の期限という3つの事実で比べます。事実が書かれていないものは、条件不明として扱います。
- 候補を3つに絞る理由は何ですか。
- 5項目 × 候補数のマス目を、全部埋めきることが目的だからです。埋めきれない表は、比較の役に立ちません。
この記事について
作成: SOPHIA Lab 編集部(NMN サプリメントの製造・販売を行っています)。本記事は、比較の手順を渡す目的で作成しており、特定の製品を推す構成にはしていません。
出典
- 消費者庁、食品表示に関する公表内容(表示義務と任意表示の考え方)
- Sandalova et al., GeroScience, 2024、市販NMN18製品の第三者分析で、ラベル表示量との乖離が+28.6%〜−100%に及び、3製品からはNMN成分が検出されなかったと報告。
- ChromaDex, 2021、通販上位22製品の第三者分析で、ラベル通りの含有量は14%のみ、64%はNMN含有量が1%未満だったと報告。
作った表に、当社の製品も並べてみたい場合は、商品ページに5項目すべてを記載しています。埋まらない欄が出るかどうかで判断してください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、効能・効果を示すものではありません。特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。サプリメントの摂取については、体質や体調に合わせ、必要に応じてかかりつけの医師にご相談ください。
※当ページはSOPHIA Lab公式です。記載の試験・認証はいずれも第三者機関によるもので、証明書は各機関の発行に基づきます。