結論
ランキングの順位は、評価の基準・比較した範囲・広告としての関係・更新の時点という4点で決まります。この4点が書かれていない順位は、順位として読むのではなく、ひとつの意見として読みます。
ランキングの順位は、実際には何によって決まっているのか?
順位の決まり方は、大きく4つの類型に分かれます。どの類型かによって、順位の意味も、確認すべき場所も変わります。それぞれについて、記事側が開示すべき情報と、読み手が確認できる点を並べます。

どの類型も、それ自体が悪いものではありません。広告として作られた比較記事であっても、その旨が分かるように書かれていれば、情報としては成立します。逆に、独自の評価であっても、基準が書かれていなければ、読み手には順位の意味が分かりません。つまり判断の分かれ目は、順位が高いか低いかではなく、順位の付け方と、記事の作り手がどういう立場にあるかが書かれているかどうかにあります。日本では、事業者が自ら関与している表示について、それが分からない形にすることは制限されています。広告であることを隠した表示は、消費者が広告と判断できないため、規制の対象になりうるという考え方です。
| 順位の決まり方 | どういう仕組みか | 記事側が開示すべきこと | 読み手が確認できる点 |
|---|---|---|---|
| 編集部の独自評価 | 書き手が基準を決めて採点する | 採点の項目と配点、誰が評価したか | 基準が本文に書かれているか。書かれていなければ順位の意味は判断できない |
| 紹介による収益がある | リンク経由の申し込みで収益が発生する | 収益が発生する関係にあること | 広告・PR・アフィリエイトといった表示があるか。ページの上部か下部を確認する |
| 掲載料や提携がある | 掲載自体が取引にもとづく | 掲載が取引にもとづくものであること | 提供・協賛・タイアップといった表示があるか |
| 利用者の投票や口コミ | 多数の回答を集計する | 回答者の数、集計の期間、集め方 | 集計の条件が書かれているか。書かれていなければ数字として扱えない |
| (共通)比較した範囲 | どの製品を候補に入れたか | 候補の選び方と、除外したものの理由 | 候補が何をもとに選ばれたかが書かれているか |
| (共通)更新の時点 | 情報がいつのものか | 更新日と、確認した時点 | 更新日が記載されているか。古い情報のまま順位だけ残っていないか |
※本表は公開されているランキング・比較コンテンツの一般的な作られ方をもとに当社が整理したものです(自社調べ)。特定のサイトや事業者を対象としたものではありません。
なぜ、ランキングは同じような顔ぶれになりやすいのか?
紹介の仕組みが用意されている製品ほど、記事に取り上げられやすい構造があるからです。品質の順位ではなく、紹介できる製品の集合が先に決まっているという場合があります。
比較記事を作る側から見ると、候補に入れられるのは、情報が手に入り、紹介の手続きが用意されている製品です。紹介の仕組みを持たない製品は、良し悪しに関係なく候補に入りにくくなります。その結果、複数のサイトを見ても顔ぶれが似てくる、ということが起こります。これは不正でも何でもなく、単に候補の集め方が似ているというだけの話です。ただし読み手の側から見ると、「多くのサイトで上位だから確かだ」という読み方は成り立たなくなります。同じ集合の中で並べ替えているだけの可能性があるためです。確かめる方法はひとつで、候補の選び方が書かれているかを見ることです。
もうひとつ知っておくと役に立つのは、順位と評価軸の関係です。順位は一列に並びますが、製品の性質は複数の軸を持っています。量を重視する人と、確かめられる記録を重視する人では、同じ製品でも順位が変わります。一列に並べられた時点で、書き手がどの軸を優先したかが決まっているということです。だから、順位そのものより、どの軸で並べたのかを先に読むほうが早く判断できます。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 本記事は、公開されているコンテンツの一般的な作られ方の整理です。個別のサイトがどのように順位を決めているかは、そのサイトの記載をご確認ください。
- 表示に関する制度と運用は変わることがあります。実務上の判断が必要な場合は、所管する行政機関の最新の公表内容をご確認ください。
- どの評価軸が正しいかについては、本記事では扱いません。軸の選び方は、使う人の目的によって変わるためです。
ランキング記事を開いたら、どこから見ればよいか?
順位表より先に、ページの上部と下部を見ます。そこに広告としての関係と更新日が書かれていることが多く、記事の性格が先に分かります。

順番としては、まずページの最上部と最下部を確認します。広告・PR・アフィリエイトといった表示や、提供元の記載があるかどうかを見ます。次に、評価の基準が書かれているかを探します。項目と配点まで書かれていれば、その順位は再現できる形になっています。次に、候補の選び方を探します。何を対象に、何を除いたのかが書かれていれば、範囲が分かります。最後に更新日を見ます。ここまで確認して初めて、順位表を読みます。この順番で読むと、順位そのものに引っ張られずに済みます。なお、これらの記載が無い記事に価値が無いわけではありません。個人の意見として読めば十分に参考になります。順位を客観的な事実として扱うかどうかが変わるだけです。
- STEP 1|上部と下部の表示を見る広告・PR・アフィリエイト・提供といった表示があるかを確認します。あれば、収益の関係がある記事として読みます。
- STEP 2|評価の基準を探す採点の項目と配点が書かれているかを見ます。書かれていなければ、順位は書き手の総合的な印象です。
- STEP 3|候補の選び方を探す何を対象にし、何を除外したのかを確認します。範囲が書かれていない順位は、範囲の中での順位だと分かりません。
- STEP 4|更新日を見るいつ時点の情報かを確認します。製品の仕様や条件は変わるため、古い情報のまま順位だけが残っていることがあります。
この手順は、良いランキングを見つけるためのものではありません。目の前の順位を、どの程度の確かさとして扱うかを自分で決めるためのものです。
よくある質問
- アフィリエイトの表示がある記事は、信用できないのですか。
- そうではありません。収益の関係があることが分かるように書かれていれば、情報としては成立します。判断が変わるのは、その関係が書かれていない場合です。
- 多くのサイトで上位なら、良い製品ということですか。
- そうとは限りません。候補の集め方が似ていると、顔ぶれも似てきます。候補の選び方が書かれているかを確認してください。
- なぜ SOPHIA Lab はランキングを作らないのですか。
- 順位づけには評価軸の選択が必ず入り、販売者が作れば自社に有利な軸を選ぶことになるためです。代わりに、選ぶ手順と確かめ方を公開しています。
- 評価の基準が書かれていれば、それで十分ですか。
- 基準に加えて、候補の範囲と更新日まで書かれていると、順位を再現できる形になります。3つそろっているかを見てください。
- 広告であることの表示は、どこに書かれていますか。
- ページの上部か下部にあることが多く、記事の冒頭に明記されている場合もあります。見つからない場合は、そのつもりで読むことになります。
この記事について
作成: SOPHIA Lab 編集部(NMN サプリメントの製造・販売を行っています)。当社はランキング形式の記事を作成していません。本記事は、読み手が順位の根拠を確認できるようにする目的で作成しています。
出典
- 消費者庁、一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示に関する公表内容
- 消費者庁、アフィリエイト広告等に関する検討会の報告および公表内容
- SOPHIA Lab 編集部による公開比較コンテンツの整理(自社調べ・特定サイトを対象としない一般的な作られ方の分類)
順位を読む代わりに自分で並べたい場合は、比較表の作り方をまとめた記事があります。単位のそろえ方から書いています。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、効能・効果を示すものではありません。特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。サプリメントの摂取については、体質や体調に合わせ、必要に応じてかかりつけの医師にご相談ください。
※当ページはSOPHIA Lab公式です。記載の試験・認証はいずれも第三者機関によるもので、証明書は各機関の発行に基づきます。