結論
NMN は、ブロッコリーや枝豆などの野菜や食品に微量含まれると紹介されることがあります。ただし、含まれる量は非常に少なく、食材ごとにばらつくため、研究で使われるような量を食べ物からそろえるのは現実的ではありません。
手元の製品と食品では、量について何が確かめられるか?
食品と比べる前に確かめられるのは、製品1粒に入っている量です。含有量は箱や表示に印刷されていて、自分の目で読み取れます。

表示から読み取れる中身を、記載のまま並べます。この製品は β-NMN 配合で、量の面では 1粒150mg・1箱60粒です。1日に何粒とるかを決めれば、1日あたりの量を自分で計算できます。食品の場合、含まれる NMN の量はパッケージに表示されておらず、食材ごと・個体ごとにばらつきます。製品では1粒あたりの量が数字で確かめられるのに対し、食品では摂れる量を正確に数えることが難しい、という違いがあります。量を一定にできるかどうかは、食品とサプリを比べるときの、確かめられる分かれ目になります。
表示で分からないことも、はっきりしています。製品の表示は入っている量を示しますが、その量を食品に置き換えると何をどれだけ食べればよいか、までは示しません。食品に含まれる量そのものにばらつきがあるため、食品での置き換えは一つの数字に定まりません。表示で読めるのは、あくまで製品1粒あたりの量まで、というのが正確な線引きです。食品から摂れる量の話は、この先の項で、分かっている範囲と分かっていない範囲に分けて読む必要があります。量を確かめたいときは、まず表示のある製品の数字を土台にすると、比べる基準がはっきりします。
| 確かめたいこと | 確かめられる材料 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 製品1粒の量 | 含有量の表示 | 1粒150mg・1箱60粒で読める |
| 1日あたりの量 | 粒数×含有量 | 自分で計算できる |
| 食品に含まれる量 | 表示なし | 食材・個体でばらつく |
| 食品での置き換え | 定まらない | 研究の項で範囲を確かめる |
自社調べ。製品と食品で、量をどこまで数えられるかを整理したものです。
NMN は、どんな食品に含まれているのか?
NMN は、いくつかの野菜や食品に微量含まれると紹介されています。ブロッコリーや枝豆、アボカド、キャベツ、きゅうり、トマトなどが例として挙げられます。

紹介されている範囲を、順に並べます。NMN は、ブロッコリーや枝豆、アボカド、キャベツ、きゅうり、トマトといった身近な野菜や食品に、微量含まれると紹介されることがあります。これらは「まったく含まれない」わけではない、という程度の話で、含まれる量は食材によっても、同じ食材の中でも大きく変わります。食品に含まれる量は、成分表示のように一定の数字で書かれているわけではなく、育った条件や状態によって幅があります。どの食品に多い、という順位づけも、測り方や対象によって変わるため、一つに決めきれません。身近な食品に含まれること自体は紹介されていますが、量まで含めて正確にそろえるのは難しい、というのが実際のところです。
含まれることと、意味のある量が摂れることは別の話です。微量含まれるという紹介を、たくさん摂れるという意味に読み替えないことが、食品の話を読む出発点になります。ある食品に NMN が含まれると知ると、その食品をたくさん食べれば同じだけ摂れる、と考えたくなります。けれども、含まれる量そのものが少なく、ばらつきもあるため、量の面ではその考え方は成り立ちにくいのが実際です。まずは含まれるかどうかと、どれだけ摂れるかを、別々の問いとして置くのが、整理の第一歩になります。
- 含まれる例ブロッコリー・枝豆・アボカドなどが紹介されています。
- 量のばらつき食材ごと・個体ごとに幅があります。
- 読み方含まれることと、量が摂れることは別の話です。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 食品に含まれる NMN の量は、食材や状態によって幅があり、一つの数字に定めることはできません。
- どの食品に多く含まれるかの順位づけは、測り方や対象によって変わり、確定していません。
- この記事は食品に含まれることの整理を扱い、食べたときの実感は扱いません。
食品から摂れる量は、どのくらいなのか?
食品から摂れる NMN の量は、非常に少ないと考えられています。研究で使われるような量を、日々の食事だけでそろえるのは現実的ではありません。
量の見当を、順に整理します。ヒトを対象にした研究では、1日あたり250mgや、より多い量が使われてきました。一方、食品に含まれる NMN は、同じ食材でも幅がありますが、一般に微量とされ、食事から同じだけの量を毎日そろえるのは現実的ではありません。研究で使われた量を食品だけで摂ろうとすると、特定の野菜を大量に食べ続ける計算になり、食生活として無理があります。食品は栄養をバランスよくとる土台であって、特定の成分を一定量そろえる手段としては、量を数えにくいという弱点があります。食品から摂れる量を過大に見積もらないことが、現実的な見方につながります。研究で使われた量と、食品から現実にとれる量のあいだには、大きな開きがあります。この開きを踏まえると、食品は食品として楽しみ、量を一定にそろえたい部分は別に考える、という切り分けが見えてきます。
- 研究の量1日250mgやそれ以上が使われてきました。
- 食品の量微量で、同じだけそろえるのは現実的ではありません。
- 食事の役割栄養の土台であり、量を数える手段ではありません。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 食品から実際にどれだけの NMN が摂れているかを、日常の食事で正確に測ることはできません。
- 食品由来の微量の NMN が、体の中でどう扱われるかを単独で調べた資料は、公開されている範囲では限られています。
食品と NMN について、分かっていないことは何か?
食品と NMN について分かっていないことは、はっきりしています。食品ごとの正確な含有量や、食品由来の微量の NMN が体でどう扱われるかは、十分に確かめられていません。
分かっていない範囲を、順に置きます。まず、どの食品にどれだけ含まれるかという含有量は、測り方や状態によって幅があり、確定した表として整理されているわけではありません。次に、食品から摂った微量の NMN が、サプリでとった場合と同じように体に取り込まれ、使われるのかも、単独で比べた資料は公開されている範囲では限られています。さらに、食品には NMN 以外の成分も一緒に含まれるため、NMN だけを取り出して量や扱われ方を語ることには、もともと無理があります。食品の話は、含まれること自体は紹介されているが、量と扱われ方まで正確に言い切るには材料が足りない、という段階にあります。分からない部分を残したまま読むことが、食品への過剰な期待を避けることにつながります。食品にどれだけ含まれるかという表も、体でどう扱われるかという道筋も、まだ埋まっていない部分が多く残っています。埋まっていない部分を、埋まっているかのように語る情報とは、距離を置くのが安全です。
- 分かっていることいくつかの食品に微量含まれると紹介されています。
- 分かっていないこと正確な含有量と、体での扱われ方です。
- 読み方含まれることと、量が摂れることを分けて読みます。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 食品ごとの正確な NMN 含有量は、測り方や状態によって幅があり、確定した表にはなっていません。
- 食品由来の微量の NMN が、サプリと同じように体に取り込まれ使われるかは、十分に確かめられていません。
- この記事は食品と NMN の分かっている範囲と分かっていない範囲の整理を扱い、実感の断定はしません。
食品とサプリを比べるとき、何を確かめればよいか?
食品とサプリを比べるときは、量を数えられるかどうかを確かめます。含有量が表示されているか、一定の量を続けられるかまで見ると、印象でなく確かめられる違いで選べます。
見比べる手順を、順に並べます。最初に、量が表示されているかを確かめます。サプリは1粒あたりの量が表示されますが、食品には NMN の含有量表示はありません。次に、量を一定にできるかを見ます。毎日同じ量をそろえたいのか、食事全体の栄養として考えたいのかで、選び方が変わります。続いて、目的を確かめます。特定の成分を一定量そろえたいのか、食生活を整えたいのかで、向いている形が違います。最後に、表示や書面で確かめられる情報があるかを見ます。量の表示・純度や検査の有無まで見ると、食品にはない、確かめられる材料がそろっているかが分かります。量・一定さ・目的・確かめられる情報という4つの入口を通すと、食品とサプリを、印象でなく事実で比べられます。どちらか一方が常に正しいわけではなく、量を数えたい場面と、食事を整えたい場面で、向いている形が変わるだけです。
- 手順1|量の表示を見る|サプリは1粒あたりの量が表示され、食品には含有量表示がありません。
- 手順2|一定にできるか見る|毎日同じ量をそろえたいのか、食事全体で考えたいのかを分けます。
- 手順3|目的を確かめる|成分を一定量そろえたいのか、食生活を整えたいのかで選び方が変わります。
- 手順4|確かめられる情報を見る|量の表示・純度や検査の有無まで見比べます。
「食品から摂る」と「サプリで摂る」は、どう違うのか?
食品から摂る場合とサプリで摂る場合は、量を数えられるかどうかで違います。どちらが優れているという話ではなく、確かめられる情報の種類が違う、という整理になります。
表の右側、つまり量や書面で確かめられる側は、サプリのほうがそろっています。左側の食品は、栄養をバランスよくとる土台として意味がありますが、特定の成分を一定量そろえる手段としては、量を数えにくいという特徴があります。目的に合わせて、確かめられる情報の種類で選ぶのが現実的です。
| 観点 | 食品から摂る | サプリで摂る |
|---|---|---|
| 量の表示 | 含有量の表示はない | 1粒150mg・1箱60粒で読める |
| 量の一定さ | 食材・個体でばらつく | 1粒あたりが一定 |
| 含まれる量 | 微量とされる | 表示された量を計算できる |
| 確かめられる書面 | ない | 純度や検査の書面で確かめられる |
自社調べ。食品とサプリで、確かめられる情報の種類を対応させた整理です。
よくある質問
- NMN はどんな食品に含まれていますか。
- ブロッコリーや枝豆、アボカド、キャベツ、きゅうり、トマトといった野菜や食品に微量含まれると紹介されることがあります。含まれる量は食材ごと・個体ごとに幅があり、成分表示のように一定の数字で書かれているわけではありません。含まれること自体は紹介されていますが、量まで正確にそろえるのは難しいのが実際のところです。
- ブロッコリーから NMN はどのくらい摂れますか。
- はっきりした量を示すことはできません。ブロッコリーなどに NMN が微量含まれると紹介されることはありますが、含まれる量は状態や測り方によって幅があり、確定した数字にはなっていません。研究で使われるような量を、ブロッコリーだけでそろえようとすると大量に食べ続ける計算になり、食生活としては現実的ではありません。
- NMN は食べ物から十分に摂れますか。
- 食べ物から研究で使われるような量をそろえるのは、現実的ではないと考えられています。食品に含まれる NMN は一般に微量とされ、同じ量を毎日食事だけでそろえるのは難しいためです。食事は栄養をバランスよくとる土台として意味がありますが、特定の成分を一定量そろえたい場合は、量が数えられる形のほうが確かめやすくなります。
- 枝豆や野菜を食べれば、サプリは要りませんか。
- 目的によって変わります。食事を整えることと、特定の成分を一定量そろえることは、別の目的です。枝豆や野菜は栄養の土台として役立ちますが、含まれる NMN の量は表示されず、ばらつきます。一定の量を確かめて続けたい場合は、量が表示された形のほうが数えやすい、という違いがあります。どちらが優れているという話ではありません。
- NMN を多く含む食品はどれですか。
- 多く含む食品を順位づけて言い切ることはできません。いくつかの野菜や食品に微量含まれると紹介されますが、含有量は測り方や対象によって変わり、順位が一つに定まりません。特定の食品を多いと紹介する情報を見たときは、どの条件で、どう測った数字なのかを確かめると、鵜呑みにせずにすみます。
- NMN の機能性表示食品とは何ですか。
- 機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠を届け出て、決められた範囲の表示ができる食品の区分です。区分に当てはまるかどうかは、製品ごとの届け出の有無で決まり、成分の名前だけで決まるものではありません。表示の区分は、パッケージや届け出情報で確かめられます。区分の詳しい違いは、食品の区分をまとめた記事で確かめられます。
この記事について
出典
- 製品仕様(1粒150mg・1箱60粒/β-NMN 配合)
- Grozio et al., Nature Metabolism, 2019(小腸に NMN を運ぶトランスポーター Slc12a8 を報告)
- Yang et al., Food Frontiers, 2025(NMN と NR の前臨床・臨床データを並べた比較レビュー)
- Critical Reviews in Food Science and Nutrition, 2024(12研究・513名のメタ分析/血中 NAD+ の上昇を報告)
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