結論
認証・認定マークは「誰が・何を確かめたか」の記録です。マークごとに確かめている範囲が違い、どのマークも「確かめていない範囲」を必ず持ちます。だから、マークの数を数えるのではなく、自分が知りたい範囲を確かめているマークがあるかを見ます。
対応表:どのマークが、誰の、何を確かめているか
NMN サプリの説明に出てくる主なマーク・表示を、発行や実施を行う主体、確かめている範囲、確かめていない範囲の3点で並べます。表の最後の行は、マークではなく「主体が書かれていない表示」です。実際にいちばん多く見かける形なので、あえて同じ表に入れています。

マークは大きく3つの系統に分かれます。ひとつは、入っていてはいけないものが入っていないかを分析で確かめる系統。ひとつは、決められた手順どおりに作られる体制があるかを審査で確かめる系統。もうひとつは、団体が定めた基準に照らして判断する系統です。系統が違えば、確かめている対象も、確かめる方法も違います。同じ「第三者が確かめた」という言葉でも、分析なのか、審査なのか、判断なのかで意味が変わるということです。下の表の3列目と4列目は、その違いを言葉にしたものです。自分が知りたいことがどの系統に当たるかを先に決めておくと、表の読み方が変わります。
| マーク・表示 | 発行/実施する主体 | 確かめていること | 確かめていないこと |
|---|---|---|---|
| Informed Sport 認証 | LGC(英国の分析機関) | 対象となったロットに、スポーツ競技の禁止物質が混入していないこと | 含まれている成分の量が表示どおりかどうか |
| 国内GMP水準の製造管理(JIHFS) | JIHFS | 製造の工程管理が基準を満たす体制であること | 個々のロットに含まれる成分量そのもの |
| NMN機能性食品開発協会 推奨 | 一般社団法人NMN機能性食品開発協会 | 協会が定める基準に照らして推奨に足ると判断されたこと | 個別ロットの分析値や、体で起きること |
| 第三者機関による純度試験(分析証明書) | 分析を行う検査機関(例:日本食品検査 JFIC) | 提出された検体の純度 | 試験の対象になっていないロットの中身 |
| 「第三者検査済み」とだけ書かれた表示 | 書かれていないため不明 | (判断できない) | 誰が・何を・いつ 確かめたかが不明なため、何も確かめられない |
※本表は各機関の公表内容をもとに当社が整理したものです(自社調べ)。制度の詳細や最新の運用は、各機関の公表内容をご確認ください。
なぜ「確かめていないこと」まで書く必要があるのか
マークは、対象と時点が決まっている記録です。ある検査は、提出された検体について、その時点で測った結果を示します。ある認証は、工程の管理体制について、審査の時点で基準を満たしていたことを示します。どちらも「その製品のすべて」を保証する仕組みではありません。
この性質を書かずにマークだけを並べると、読む側は「マークが多いほど良い」と受け取ります。ところが実際には、確かめている範囲が重ならないマークを2つ持つ製品と、同じ範囲のマークを3つ持つ製品では、確かめられている広さが違います。数ではなく範囲で見る、という読み方が要ります。範囲で見るには、それぞれのマークが何を対象にしているのかを知る必要があり、そのために対応表が役に立ちます。逆に言えば、対応表を持たずにマークの数だけを比べると、確かめられた広さとは無関係な順位づけをしていることになります。ここが、マークの読み方でいちばん間違いが起きる場所です。
もうひとつ知っておくと役に立つのは、これらの多くが任意の取り組みだということです。取らなくても販売はできます。だから、マークが無いことは、そのまま品質が低いことを意味しません。意味するのは「外部の記録が無いので、買う側からは確かめようがない」ということだけです。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 各認証・検査が、全ロットを対象にしているのか、抜き取りなのかは、制度と事業者の運用によって異なります。表示だけからは判別できないことがあります。
- 同じ「純度」という語でも、測定の方法や、何を分母にした割合かが公開されていない場合があります。方法が書かれていない数値は、他社の数値と直接は比べられません。
- 認証の有無と、飲んだ人の体で起きることの関係については、この記事では扱いません。認証は品質管理の記録であって、体で起きることを示すものではないためです。
マークを見つけたら、何を、どの順番で確認すればよいか?
確認する順番は、誰が出しているか、何を確かめたのか、いつ・どの範囲か、の3つです。3つとも数分で終わり、そのマークが自分にとって判断材料になるかどうかが、その場で決まります。
この順番にしているのは、最初の1つで多くが決まるからです。発行や実施をしている主体の名前が書かれていなければ、その先の2つを調べようがありません。名前が書かれていれば、公開情報で照合できますし、確かめている範囲もたいてい同じページに書かれています。逆に、名前を書かずに「第三者検査済み」とだけ書かれている表示は、内容が正しい可能性はあっても、買う側の手元では検証できません。確かめられないことと間違っていることは別ですから、悪いと決めつける必要はありません。ただ、確かめられた事実の欄には入れない、という扱いにします。
- STEP 1|誰が出しているかを見る発行や実施をしている主体の名前が書かれているかを確認します。名前が無いマーク・表示は、この時点で判断材料になりません。
- STEP 2|何を確かめたのかを見る混入の有無なのか、工程の管理体制なのか、検体の分析値なのか。上の対応表の3列目に当てはめます。自分が知りたい範囲と一致していなければ、そのマークは自分にとっての判断材料ではありません。
- STEP 3|いつ・どの範囲かを見る取得や試験の時点、対象になったロットの範囲が書かれているかを確認します。書かれていない場合は「範囲は不明」と扱い、確かめられた事実としては数えません。
この3ステップは、マークが多い製品を選ぶための手順ではありません。手元の情報のうち、どれが確かめられた事実で、どれがそうでないかを分けるための手順です。
よくある質問
- 認証マークが付いていれば、安心して選べますか。
- マークは「確かめた範囲の記録」です。その範囲の外については何も示していません。安心の材料の一つにはなりますが、マークだけで選ぶ判断にはなりません。
- マークが無い製品は、品質が低いということですか。
- そうとは限りません。取得していないだけの場合もあります。買う側から言えるのは「外部の記録が無いので確かめようがない」までです。
- どのマークをいちばん重視すればよいですか。
- 知りたいことによって変わります。混入の不安があるならアンチ・ドーピングの第三者認証、つくり方の管理体制なら製造管理の基準、中身の量や純度なら分析証明書、という対応になります。
- 「第三者検査済み」とだけ書かれていたら、どう扱えばよいですか。
- 誰が・何を・いつ が書かれていなければ、確かめようがありません。判断材料には数えず、書かれている他の情報で比べます。
- 複数のマークがあれば、そのぶん確かなのですか。
- 確かめている範囲が重なっていれば、数が増えても広さは変わりません。数ではなく、範囲が重なっているか離れているかで見ます。
この記事について
作成: SOPHIA Lab 編集部(NMN サプリメントの製造・販売を行っています)。本記事は、自社製品の宣伝ではなく、マークの読み方を整理する目的で作成しています。
出典
- Informed Sport(LGC)— 認証プログラムの公表内容
- JIHFS — 健康食品 GMP に関する公表内容
- 一般社団法人NMN機能性食品開発協会 — 推奨に関する公表内容
- 日本食品検査(JFIC)— 分析試験に関する公表内容
当社が取得している認証・試験の内容は、商品ページに一覧で記載しています。自分に必要な範囲が確かめられているかどうかを、上の3ステップで見てみてください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、効能・効果を示すものではありません。特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。サプリメントの摂取については、体質や体調に合わせ、必要に応じてかかりつけの医師にご相談ください。
※当ページはSOPHIA Lab公式です。記載の試験・認証はいずれも第三者機関によるもので、証明書は各機関の発行に基づきます。