結論
「日本製」は原料の産地ではなく、製造工程がどこで行われたかを指す表示です。NMN の原料は海外で作られたものが輸入され、日本国内で加工・充填・包装されるのが一般的な流れです。産地の話と工程の話は分けて読みます。
どの工程が国内で、それをどの書面で確かめられるか?
工程は大きく5つに分かれ、国内で行われるのはそのうち後半です。当社の製品を例に、工程ごとに場所と裏づけになる書面を並べます。

NMN の原料は、発酵や合成といった化学的な製法で作られます。この段階は日本国内で完結しておらず、当社の製品も海外で製造された半製品を輸入し、日本国内で加工しています。したがって当社は原料を国産とは呼びません。国内で行われるのは、原料を受け入れたあとの加工、カプセルへの充填、包装、そして出荷判定の各工程です。第三者の検査機関が発行した試験成績証明書にも、検体に関する附帯事項として「日本国内加工」という記載があり、同じ欄に「当法人が証明する事項ではありません」という注記が併記されています。書面が証明しているのは純度であって、加工地は証明の対象外だ、ということです。この区別を書かずに「日本製」とだけ表示すると、原料まで国内で作られているかのように読まれてしまいます。
| 工程 | どこで行われるか | 裏づけになる書面 | 買う側から確かめられるか |
|---|---|---|---|
| 原料の製造(発酵・合成) | 海外 | 原料メーカーの規格書 | 販売者に問い合わせれば書面の有無は確認できる |
| 原料の純度試験 | 国内の検査機関 | 試験成績証明書(検査機関発行) | 発行者名・番号・発行日を開示していれば確認できる |
| 加工・カプセル充填 | 日本国内 | 製造委託先の製造記録 | 工程の所在地までは開示されるが、記録そのものは通常非公開 |
| 製造工程の管理 | 日本国内 | 国内GMP水準の製造管理(JIHFS)に関する認定書 | 認定の有無は確認できる。個々のロットの数値は対象外 |
| 競技用途の混入検査 | 英国の分析機関 | Informed Sport 認証(アンチ・ドーピングの第三者認証)の登録情報 | 認証機関の公開情報で製品名を照合できる |
| 包装・出荷判定 | 日本国内 | 出荷記録 | 通常は非公開 |
※本表は当社製品の工程を、当社が保管する書面と第三者機関の公開情報にもとづいて整理したものです(自社調べ)。他社製品の工程はそれぞれ異なります。
なぜ「日本製」という言葉だけでは足りないのか?
「日本製」という言葉は、工程のどこを指すかによって意味が変わります。表示のルール上も、産地の主張は完成品と製造工程に限られています。
食品の表示では、原料の原産地と、製品としての製造地は別々に扱われます。海外で作られた原料を国内で加工した場合、その製品は国内で製造されたものとして扱われますが、原料まで国内産だと読ませる書き方は認められません。ここを混ぜて書くと、実態より良く見せる表示にあたる可能性があります。買う側から見ると、「日本製」とだけ書かれた表示は、原料の話をしていないという点で情報が足りていない状態です。逆に、原料は輸入であるとはっきり書いたうえで工程を並べている表示は、それだけで確かめられる情報が多いということになります。
もうひとつ、製造管理の基準と、中身の分析は別の話です。製造工程の基準は「同じ手順で、記録を残しながら作る体制がある」ことを示します。分析は「この検体にこれだけ入っていた」ことを示します。前者があっても後者の数値は分かりませんし、後者があっても工程の管理体制までは分かりません。両方を見て初めて、つくり方と中身の両方に手がかりがある状態になります。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 原料がどの国のどの工場で作られたかまでは、多くの製品で公開されていません。当社も原料メーカーの詳細は取引上の理由から公開していないため、この記事では「海外で製造された半製品を輸入している」という事実の水準までを書いています。
- 製造記録や出荷記録は、通常どの事業者でも非公開です。買う側が確かめられるのは、記録が存在する体制かどうか(製造管理の認定の有無)までになります。
- 工程が国内であることと、飲んだ人の体で起きることの関係は、この記事では扱いません。工程は品質管理の話であり、体で起きることを示すものではないためです。
「日本製」表示は、どう読み分ければよいか?
読み分けの要点は、その表示が原料の話をしているのか、工程の話をしているのかを先に判定することです。判定できない表示は、判断材料から外します。
商品ページの表示は、おおむね3つの型に分かれます。第一に、原料は輸入であることを書いたうえで、国内で行う工程を並べている型。第二に、「国内製造」とだけ書き、原料には触れていない型。第三に、原料から製造まですべて国内であるかのように読ませる型です。第三の型は、実態がそのとおりであれば問題ありませんが、NMN の原料は海外製造が一般的なため、根拠の提示がないまま書かれていれば注意して読む必要があります。第一の型がいちばん情報量が多く、買う側から確かめられる範囲も広くなります。ここでも、書いていないことは悪いことではなく、ただ確かめられないという扱いにします。
- STEP 1|原料への言及があるかを見る原料の産地について何か書かれているかを確認します。触れていない場合、その表示は工程の話だけをしていると読みます。
- STEP 2|工程が分けて書かれているかを見る加工・充填・包装・検査のどれを国内で行っているのかが分かれて書かれているかを確認します。まとめて一語で書かれている場合、どこまでを指すのかは判断できません。
- STEP 3|裏づけの書面名を探す製造管理の認定名や検査機関名など、確かめられる名前が書かれているかを見ます。名前が書かれていれば、公開情報で照合できます。
- STEP 4|照合してみる認証機関の公開ページで製品名や事業者名を検索し、記載と一致するかを確認します。数分で終わり、確かめられた事実かどうかがはっきりします。
この手順は、国内で作られた製品を選ぶための手順ではありません。表示のうち、どれが確かめられる事実かを分けるための手順です。
よくある質問
- NMN の原料は日本で作られていないのですか。
- 当社の製品については、海外で製造された半製品を輸入し、日本国内で加工しています。そのため原料を国産とは表示していません。他社製品の原料がどこで作られているかは、それぞれの表示をご確認ください。
- 「国内製造」と「日本製」は違うのですか。
- どちらも製造工程が国内であることを指す表現です。どちらの言葉であっても、原料の産地を示すものではありません。
- 国内で作られていれば、品質は高いのですか。
- 製造地は品質を決める要素のひとつですが、それだけで決まるものではありません。工程の管理体制と、中身の分析の両方を見ることになります。
- 工場の名前や場所は公開されていますか。
- 多くの事業者では、委託先の詳細は取引上の理由で公開されていません。買う側から確かめられるのは、製造管理の認定の有無や、検査機関の名称までになるのが一般的です。
- 認定と認証は何が違うのですか。
- いずれも第三者が基準に照らして確認した記録ですが、対象が違います。製造工程の管理体制を見るものと、製品への混入を分析で見るものでは、確かめている範囲が別です。
この記事について
作成: SOPHIA Lab 編集部(NMN サプリメントの製造・販売を行っています)。本記事は、自社製品の工程の内訳を開示し、「日本製」という表示が指す範囲を明確にする目的で作成しています。
出典
- 当社保管「NMN 国内製造説明」書面(原料の輸入と国内加工に関する製造実態の説明)
- 一般財団法人 日本食品検査 首都圏事業所「試験成績証明書」第 320G039306-001 号(検体に関する附帯事項欄の記載)
- 特定非営利活動法人 日本健康食品規格協会(JIHFS)— 健康食品 GMP に関する公表内容
- Informed Sport(LGC)— 認証プログラムおよび登録製品の公表内容
当社製品の製造と検査に関する記載は、商品ページにまとめています。上の4ステップで、手元の表示がどの型に当てはまるかを見てみてください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、効能・効果を示すものではありません。特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。サプリメントの摂取については、体質や体調に合わせ、必要に応じてかかりつけの医師にご相談ください。
※当ページはSOPHIA Lab公式です。記載の試験・認証はいずれも第三者機関によるもので、証明書は各機関の発行に基づきます。