結論
書面が本物かどうかは、発行した機関の名称、照会できる番号、そして発行元が公開している記録と突き合わせられるか、という手元で届く範囲まで確かめられます。押印や見た目の立派さでは、本物かどうかは決まりません。
書面が本物かどうかは、どこまで確かめられるか?
書面が本物かどうかで確かめられるのは、発行した機関の名称と、番号などで発行元の記録に照会できるか、という範囲までです。手元のPDFだけを見て真偽を断定することは、買う側にはできません。

手元で確かめられる根拠を、書面の記載のまま並べます。この製品は英国 LGC が運営する Informed Sport 認証(証明書番号 LMS-PSRM-06465)を取得しており、証明書に記された番号は、発行元が公開している照会の窓口で買う側が確かめられます。純度は日本食品検査(JFIC)の純度試験で純度99.9%と記載され、製造は国内GMP水準(JIHFS)で管理されています。数字そのものは誰でも印刷できるため、確かめるべきは数字の大きさではなく、その数字を発行した機関と、その記録に照会できる経路の側になります。発行元と照会先が分かって初めて、書面は読む対象から確かめる対象に変わります。
照会できるかどうかは、書面の種類によって変わります。第三者の機関が発行し、番号で公開データベースに当たれる書面なら、買う側が発行元の記録と直接突き合わせられます。発行元が販売者自身で、外部に公開された照会先を持たない書面は、記載された数字を読むことはできても、その数字が本物かを買う側が独立に確かめる経路がありません。だから、書面があること自体より、誰が発行し、どこに照会できるかまでを見る価値があります。書面があること自体は、出発点にすぎない。
| 確かめたいこと | 書面から分かること | この範囲では分からないこと |
|---|---|---|
| 発行した機関 | 分かる(発行元の名称と種別) | 機関名だけでは真偽は決まらない |
| 照会できる番号 | 分かる(証明書番号 LMS-PSRM-06465 など) | 番号が無い書面は独立に照会できない |
| 純度・製造の記録 | 分かる(純度99.9%/国内GMP水準) | 手元に届いた個々の箱の再検査 |
| 公開記録との一致 | 分かる(発行元の公開窓口と突き合わせ) | 公開窓口が無い書面の裏取り |
自社調べ。書面から確かめられる範囲と、その範囲では分からないことを分けて整理したものです。
そもそも書面の発行元とは何を指すか?
書面の発行元とは、その書面に記された内容を測定し、あるいは認証し、責任をもって発行した機関のことです。販売者が自分で作った記録なのか、外部の機関が発行したのかで、確かめられる度合いが変わります。
発行元は、大きく二つに分かれます。ひとつは、販売者から独立した第三者の機関です。純度試験を行う検査機関や、アンチ・ドーピングの認証を運営する機関がこれにあたり、測定や審査の結果を証明書として発行し、多くは番号で照会できる形にします。もうひとつは、販売者自身、あるいは販売者が費用を払って作らせた記録です。どちらも書面の見た目は似ていますが、記された数字を誰が裏づけているかが違います。発行元を見分ける手がかりは、機関の名称、ロゴや印、そして問い合わせ先や照会窓口が書面のどこかに記されているかどうかになります。
発行元の性格は、書面の役割にも表れます。第三者が発行する書面は、販売者と利害が異なる立場から測った記録として残ります。自己申告の記録は、販売者が自分で測った、あるいは測ったと述べている記録です。同じ項目を扱っていても、裏づける主体が違えば、買う側が確かめられる度合いも変わります。裏づける主体を見れば、書面の性格はおおよそ読める。
- 第三者性発行したのが販売者自身か、独立した機関か。名称と連絡先で見分けます。
- 照会窓口証明書番号や問い合わせ先が記され、外部から照会できる形か。
- 発行日と対象いつ、どのロットや製品を対象に発行された書面かが記されているか。
- 記載の範囲その書面が示しているのは、測定した項目と対象の範囲までであること。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 発行元が用いた測定方法や検出限界がどこまでかは、書面の種別や発行機関の基準によって異なり、単一の共通基準は公開されていません。
- 書面は発行された時点の記録であり、その後の製造ロットすべてに同じ結果が当てはまるとは限りません。
発行元が分かっても、照会できるとは限らないのはなぜか?
発行元の名前が書いてあっても、買う側がその記録に照会できるとは限りません。照会できるのは、発行元が外部に開かれた窓口や番号で確認の仕組みを用意している書面に限られるからです。

照会できるかどうかは、書面の作られ方に左右されます。第三者の機関が発行し、証明書番号で公開データベースに当たれる書面なら、買う側は販売者の説明を待たずに発行元の記録へ直接たどり着けます。市販のサプリメントでは、表示と中身が合わない例が繰り返し報告されており、ChromaDex が2021年に公表した調査では、販売されていた上位22製品のうち表示どおりだったのは14%、64%は表示された成分が1%未満だったとされます。だから、書面に数字が載っていること自体ではなく、その数字を発行元の記録と突き合わせられるかが、確かめの分かれ目になります。照会窓口の無い書面は、記載を読むことはできても、独立の裏取りができません。
照会の可否は、書面の格を測るものでもあります。番号で当たれる書面は、買う側と発行元の二者で確かめが閉じます。窓口の無い書面は、販売者の説明を介さないと数字の由来にたどり着けません。二者で閉じるか、販売者を挟むかの差が、そのまま確かめられる度合いの差になります。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 照会できる窓口があっても、そこに掲載される情報の範囲は発行元の運用によって変わり、すべての項目が公開されるとは限りません。
買う前に確かめられる6項目は何か?
買う前に確かめられるのは、発行元の名称、書面の種別、照会できる番号、発行日と対象、記載された測定項目、そして公開記録との一致という6項目です。販売ページと公開書面だけで届く範囲に絞っています。

6項目は、自社が満たすものだけを並べたものではありません。発行元を明かしていない書面や、照会窓口の無い書面もあるため、満たせない項目が空欄として見える形にしています。項目1は発行元の名称、項目2は第三者か自己申告かの種別、項目3は証明書番号など照会できる手がかり、項目4は発行日と対象ロット、項目5は測定した項目と範囲、項目6は発行元が公開している記録との一致にあたります。上から順に、書面の出どころから、その中身、そして公開記録との突き合わせへと降りていくため、同じ場所を二度見ずに確かめられます。何個そろうかより、どの項目が空欄のままかを控えておくほうが、複数の製品を後で比べるときに役立ちます。
- 発行元の名称が記されているか書面のどこかに、測定や認証を行った機関の名称があるか。無ければ出どころが不明です。
- 第三者か自己申告かが分かるか発行元が販売者から独立した機関か、販売者自身かを見分けます。
- 照会できる番号があるか証明書番号など、発行元の記録に当たれる手がかりがあるか。ここでは証明書番号 LMS-PSRM-06465 のように番号まで確かめます。
- 発行日と対象が分かるかいつ、どの製品やロットを対象に発行された書面かが記されているか。
- 測定した項目と範囲が分かるかその書面が示しているのが、どの項目を、どの範囲で測ったものかを確かめます。
- 公開記録と一致するか発行元が公開する窓口の記載と、手元の書面の番号や内容が合うかを突き合わせます。
6項目は、どの順番で確かめると早いか?
確かめる順番は、発行元の名称から始め、第三者かどうか、照会できる番号、発行日と対象、測定項目、最後に公開記録との一致へと降りるのが最短です。先に細かい数字を読むより、出どころで候補を絞るほうが早く進みます。
手順は4段です。まず書面に発行元の名称があるかを見て、無ければその時点で販売者へ問い合わせます。次に、発行元が第三者か自己申告かを確かめ、証明書番号など照会できる手がかりがあるかを見ます。続いて、発行日と対象ロット、測定した項目と範囲を読み取ります。最後に、発行元が公開している窓口の記載と、手元の書面の番号や内容が一致するかを突き合わせます。番号で照会できる書面なら、この突き合わせは買う側が自分で行えます。問い合わせても出てこない書面は、買った後にも出てきません。一度通しておくと、二製品目からは同じ場所を見るだけになるため、比べる時間が短くなります。
- 手順1|発行元を見る|書面に発行した機関の名称があるかを確かめます。無ければ販売者へ問い合わせます。
- 手順2|種別と番号を見る|第三者か自己申告かを確かめ、証明書番号など照会できる手がかりがあるかを見ます。
- 手順3|発行日と項目を読む|発行日と対象ロット、測定した項目と範囲を読み取ります。
- 手順4|公開記録と突き合わせる|発行元の公開窓口の記載と、手元の書面の番号や内容が合うかを確かめます。
自分で照会できる書面と、できない書面はどう違うか?
違いは、発行元が外部に開かれた照会の窓口を持っているかどうかにあります。同じ「検査済み」という記載でも、買う側が発行元の記録に当たれるかで、確かめられる度合いが変わります。
どちらの書面かは、証明書番号や照会窓口の記載があるかで見分けられます。番号があり、その番号で発行元の公開記録に当たれるなら、確かめは買う側と発行元の二者で閉じます。
照会先を持たない書面が、そのまま不正だという意味ではありません。ただ、買う側が独立に裏取りする経路が無い、という一点で確かめられる度合いが下がる。だから、書面の有無ではなく、照会の経路まで見て判断材料にします。
| 観点 | 自分で照会できる書面 | 自分では照会できない書面 |
|---|---|---|
| 発行元 | 販売者から独立した第三者機関 | 販売者自身、または非公開の委託先 |
| 照会の手がかり | 証明書番号や公開データベース | 番号や公開窓口が無い |
| 買う側の確認 | 発行元の記録と突き合わせる | 記載を読むことしかできない |
| 裏取りの経路 | 販売者を介さずに当たれる | 販売者の説明に依存する |
自社調べ。照会できるかどうかを、発行元と手がかりの観点で並べたものです。
よくある質問
- サプリの証明書が本物かどうか、どうやって確かめればよいですか。
- 書面に発行した機関の名称があるか、証明書番号など照会できる手がかりがあるか、そして発行元が公開する窓口の記載と一致するか、の三つで確かめます。第三者の機関が発行し番号で照会できる書面なら、買う側が販売者を介さずに記録へ当たれます。押印や見た目の立派さは、真偽の根拠にはなりません。
- 書面の発行元は、どこを見れば分かりますか。
- 書面に記された機関の名称、ロゴや印、問い合わせ先や照会窓口の記載を見ます。発行元が販売者自身か、販売者から独立した第三者かで、記された数字を誰が裏づけているかが変わります。名称と連絡先が見当たらない書面は、出どころが確かめられません。
- 証明書番号が書かれていれば、信用してよいですか。
- 番号があること自体は入口で、その番号で発行元の公開記録に当たれて初めて確かめになります。番号が発行元のデータベースや照会窓口の記載と一致するかを突き合わせます。番号はあるが照会先が無い書面は、独立に裏取りできないため、記載を読むだけにとどまります。
- 販売者に問い合わせても書面が出てこないときは、どう考えればよいですか。
- 問い合わせても出てこない書面は、買った後にも出てこないと考えるのが安全です。第三者の書面や照会窓口を公開していない場合、買う側が数字を独立に確かめる経路がありません。書面があること自体より、誰が発行し、どこに照会できるかまでを判断の材料にします。
- 海外の検査機関が発行した書面でも、確かめ方は同じですか。
- 基本は同じで、発行した機関の名称、照会できる番号、公開窓口との一致を見ます。英語の書面の場合は、発行機関名と証明書番号、対象ロットの欄を先に探すと、照会の入口にたどり着けます。言語が違っても、確かめる観点は発行元と照会経路で変わりません。
- 第三者認証と自己申告の品質表示は、何が違いますか。
- 測った主体が、販売者から独立した機関か、販売者自身かが違います。第三者の認証は外部の機関が測り、多くは番号で照会できる形で公開されます。自己申告は販売者が自分で測った、または測ったと述べる記録で、同じ数字でも裏づける主体が異なります。
この記事について
出典
- Informed Sport 認証取得(アンチ・ドーピング第三者認証)/英国 LGC・証明書番号 LMS-PSRM-06465(Sophia Lab NMN 9000)
- 純度試験成績証明書(日本食品検査/JFIC・純度99.9%)/国内GMP水準の製造管理(JIHFS)
- ChromaDex(2021)市販NMN製品のラベル表示と実測値に関する調査
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。サプリメントの摂取については、かかりつけの医師にご相談ください。
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