結論
手元に出てくる4つの書面は、純度試験成績証明書、国内のGMPに適合していることを示す認定、Informed Sport の認証、協会による推奨で、それぞれ受け持つ範囲が違います。1枚ですべてを裏づける書面はありません。手元では、どの書面が何を示し、何を示していないかを、記載事項を読んで確かめられます。
4つの書面には、それぞれ何が書かれているか?
4つの書面に書かれているのは、それぞれ別の事実です。純度試験成績証明書には試験の成績が、GMPの認定には製造管理の適合が、Informed Sport の認証には検査の結果が、協会の書面には推奨が記されます。手元では、各書面の記載事項を読み分けられます。

それぞれの書面が記しているのは、次のような事実です。純度試験成績証明書には、成分の純度を試験した成績が数値で記されます。この製品の場合、純度99.9%と記載されています。国内のGMPに適合していることを示す認定は、製造の工程が定められた基準に沿って管理されていることを示します。Informed Sport の認証は、アンチ・ドーピングの観点から第三者機関が検査した結果を示すものです。協会(NMN機能性食品開発協会)による推奨は、その協会がその製品を推奨していることを示します。どれも別々の観点を受け持っており、一枚が他の一枚の代わりにはなりません。書面を読むときは、まずそれぞれに何が数値や文言で書かれているかを、そのまま読み取ります。
読み取るのは、書いてある事実だけです。書面の役割を混同すると、純度の証明を製造管理の証明と取り違えたり、推奨を検査の結果と読み違えたりします。まず、どの書面に何の数値と文言があるかを、一枚ずつ確かめます。四枚を一度に眺めると混ざりやすいので、はじめは一枚だけを手に取り、その書面が何を数値や文言で示しているかを読み終えてから、次の一枚に移ります。
| 書面 | 主に記されること | 記され方 |
|---|---|---|
| 純度試験成績証明書 | 成分の純度の試験成績 | 数値(純度99.9%) |
| 国内GMPの適合認定 | 製造工程の管理が基準に沿うこと | 適合の認定 |
| Informed Sport の認証 | 第三者による検査の結果 | 認証 |
| 協会の書面 | 協会による推奨 | 推奨 |
自社調べ。4つの書面が主に記していることを、記され方とあわせて並べたものです。
それぞれの書面は、何を受け持っているか?
書面ごとに、受け持つ観点は分かれています。純度試験成績証明書は中身の純度を、GMPの認定は製造の管理を、Informed Sport の認証は禁止物質の観点を、協会の書面は推奨という立場を受け持ちます。手元では、どの観点をどの書面が持つかを読み取れます。
それぞれの書面の役割を、制度の側から読みます。純度試験成績証明書は、成分がどれだけ純粋かを試験した結果を示す書面で、中身の質の一面を数値で表します。国内のGMPに適合していることを示す認定は、製品そのものというより、それが作られる工程が管理された基準に沿っているかを示します。Informed Sport の認証は、アンチ・ドーピングの観点から、禁止物質が含まれていないかを第三者が検査した結果を示すものです。協会による推奨は、その分野の協会がその製品を推奨するという立場の表明です。四つは、中身・工程・禁止物質・立場という異なる面をそれぞれ受け持っており、どれか一つで他の面まで裏づけられるわけではありません。
役割が分かれているのは、確かめたいことが人によって違うからです。純度を知りたい人、製造の管理を知りたい人、禁止物質を気にする人で、見るべき書面は変わります。四枚がそれぞれ別の問いに答えると考えると、読みやすくなります。
- 純度の書面純度試験成績証明書は中身の純度を示す。
- 工程の書面GMPの認定は製造工程の管理を示す。
- 禁止物質の書面Informed Sport の認証は検査の結果を示す。
- 立場の書面協会の書面は推奨という立場を示す。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- それぞれの書面は受け持つ面だけを示すもので、その面が体で感じる変化にどうかかわるかまでは、書面からは分かりません。
- 一つの書面があることは、他の面まで満たしていることを意味するわけではありません。
それぞれの書面が受け持っていないことは何か?
書面が受け持っていないのは、飲んだときの体の変化です。どの書面も、中身や工程や検査といった事実を示すもので、体で感じる変化を保証するものではありません。手元では、書面が示す範囲と、その外にあることを、読み分けられます。

四つの書面が言っていないことを、順に置きます。ひとつめは、体の変化です。どの書面も、飲んだ人に何が起きるかを述べる書面ではありません。ふたつめは、他の面の保証です。純度試験成績証明書は中身の純度を示しますが、製造の工程まで示すわけではなく、GMPの認定は工程を示しますが、中身の純度そのものを示すわけではありません。みっつめは、市販全体での位置づけです。書面は、その製品について書かれたもので、他社の製品と比べて優れていることを示すものではありません。市販品を外部が測った調査では、表示どおりだった製品は一部にとどまったとも報告されており(ChromaDex 2021)、だからこそ、それぞれの面を別々の書面で確かめる意味があります。書面を読むときは、その一枚が受け持つ面の外へ、意味を広げすぎないようにします。
外にあることを押さえるのは、読み違えを避けるためです。純度の証明を製造の保証と読んだり、推奨を検査の結果と読んだりすると、書面が言っていないことまで言っていると思い込みます。一枚ずつ、受け持つ面の内側で読みます。書面が示すのは、その面の事実までであって、そこから先の意味づけは、読み手が広げてしまいがちなところです。だから、読み終えたら、いま読み取ったのがどの面の事実だったかを、もう一度確かめておきます。
- 言っていない①飲んだときの体の変化は書面の外にある。
- 言っていない②一つの書面は他の面までは保証しない。
- 言っていない③他社と比べた優劣を示すものではない。
- 面の内側で読むその一枚が受け持つ面の内側で読む。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 書面は中身や工程や検査の事実を示すもので、飲んだときに体で感じる変化があるかどうかは、書面からは分かりません。
手元で、4つの書面をどう読み分ければよいか?
手元で読み分けるときは、まず各書面が受け持つ面を確かめ、次に記載事項を読み、最後に面をまたいで足りない書面がないかを見ると迷いません。四枚を面ごとに並べれば、何が確かめられて何が残るかが見えます。手元の書面だけで、ここまで進められます。

手を動かして読み分けるなら、順番があります。最初に、四つの書面それぞれが、中身・工程・禁止物質・立場のどの面を受け持つかを確かめます。次に、各書面の記載事項を、数値や文言のまま読み取ります。純度試験成績証明書なら純度99.9%という数値を、GMPの認定なら適合の記載を、Informed Sport の認証なら検査の結果を、協会の書面なら推奨の文言を読みます。それから、四つを面ごとに横に並べて、確かめたい面がどの書面で押さえられているか、まだ書面のない面が残っていないかを見ます。最後に、書面が示す面の外にあること、たとえば体で感じる変化は、書面では確かめられないものとして分けておきます。この順で読むと、四枚が受け持つ範囲を過不足なく読み分けられます。
読み分けで迷いやすいのは、一枚で全部が済むと考えるときです。純度の証明があっても製造の管理は別の書面が示し、推奨があっても検査の結果は別の書面が示します。面ごとに書面を割り当てて読むと、取り違えずに済みます。
- 手順1|面を確かめる|各書面が中身・工程・禁止物質・立場のどの面を受け持つかを確かめます。
- 手順2|記載事項を読む|各書面の数値や文言を、そのまま読み取ります。
- 手順3|面ごとに並べる|四つを横に並べ、確かめたい面が押さえられているかを見ます。
- 手順4|外を分ける|体で感じる変化など、書面の外にあることを分けておきます。
4つの書面は、それぞれどこが違うか?
違いは、受け持つ面と、記され方です。純度試験成績証明書は中身を数値で、GMPの認定は工程を適合で、Informed Sport の認証は検査を結果で、協会の書面は立場を推奨で示します。手元では、面と記され方の二つで見分けられます。
表は、四つの書面を、受け持つ面・記され方で並べたものです。どれが上ということではなく、それぞれが別の面を受け持っていると読みます。
見分けるときは、まず面で分け、次に記され方で読みます。数値で示す書面と、適合や認証や推奨という文言で示す書面では、読み取り方が変わります。
四枚がそろって、はじめて複数の面が確かめられます。一枚だけでは、その書面が受け持つ面しか分かりません。確かめたい面に対して、対応する書面があるかを一つずつ照らし合わせると、足りない書面が見えてきます。
| 書面 | 受け持つ面 | 記され方 |
|---|---|---|
| 純度試験成績証明書 | 中身の純度 | 数値(純度99.9%) |
| 国内GMPの適合認定 | 製造工程の管理 | 適合の認定 |
| Informed Sport の認証 | 禁止物質の検査 | 認証 |
| 協会の書面 | 推奨という立場 | 推奨 |
自社調べ。4つの書面を、受け持つ面と記され方で見分けられるように並べたものです。
よくある質問
- 4つの書面は、それぞれ何を示していますか。
- 純度試験成績証明書は中身の純度を、国内のGMPに適合していることを示す認定は製造工程の管理を、Informed Sport の認証は禁止物質についての第三者の検査結果を、協会の書面は推奨という立場を示します。四つは中身・工程・禁止物質・立場という別々の面を受け持っており、どれか一枚で他の面まで示すものではありません。確かめたい面ごとに、対応する書面を読みます。
- 1枚の書面で、全部を確かめられますか。
- 確かめられません。それぞれの書面が受け持つ面は別で、一枚が他の面まで裏づけるわけではないためです。純度試験成績証明書は中身の純度を示しますが製造の管理は示さず、GMPの認定は工程を示しますが中身の純度そのものは示しません。複数の面を確かめたいときは、面ごとに対応する書面を並べて、それぞれを読みます。
- 純度試験成績証明書には、何が書かれていますか。
- 成分の純度を試験した成績が、数値で書かれています。この製品の場合、純度99.9%と記載されています。純度試験成績証明書が示すのは中身の純度という一面で、製造の工程が管理されているかや、禁止物質が含まれていないかといった別の面は、この書面ではなく、それぞれ別の書面が受け持ちます。読むときは、数値をそのまま読み取り、意味を他の面へ広げすぎないようにします。
- GMPの認定と、Informed Sport の認証は、何が違いますか。
- 受け持つ面が違います。国内のGMPに適合していることを示す認定は、製品が作られる工程が定められた基準に沿って管理されているかを示します。Informed Sport の認証は、アンチ・ドーピングの観点から、禁止物質が含まれていないかを第三者機関が検査した結果を示します。前者は製造工程の管理、後者は禁止物質の検査という、別々の面を受け持っています。
- 協会の推奨は、検査に合格したという意味ですか。
- 検査に合格したという意味ではありません。協会による推奨は、その分野の協会がその製品を推奨しているという立場の表明で、純度や禁止物質を検査した結果とは別のものです。検査の結果を確かめたいときは、推奨の書面ではなく、純度試験成績証明書やInformed Sport の認証といった、検査を受け持つ書面を読みます。書面ごとに意味が違うので、言葉を取り違えないようにします。
- 書面を読めば、飲んだときの変化も分かりますか。
- 書面からは分かりません。4つの書面はいずれも、中身・工程・禁止物質・立場といった事実を示すもので、飲んだときに体で感じる変化を述べる書面ではないためです。書面が受け持つのは、あくまで示された面までで、その外にある体の変化は、書面では確かめられないものとして分けて考えます。書面で確かめられるのは事実の側だけだと割り切ると、読み違えずに済みます。気になる点があれば、医師や薬剤師に相談してください。
この記事について
出典
- 純度試験成績証明書(成分の純度の試験成績:純度99.9%)
- 国内GMP水準の製造管理に適合していることを示す認定(製造工程の管理が基準に沿っていることの認定)
- Informed Sport 認証(アンチ・ドーピングの観点で第三者機関が検査した結果)
- ChromaDex 2021(市販上位22製品のうち表示どおりは14%、64%が表示成分1%未満)
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。サプリメントの摂取については、かかりつけの医師にご相談ください。
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