結論
飲み方の案内にあるぬるま湯は、温度の数値が決まっていない日常の言葉で、手で触れて熱くも冷たくもない湯を指します。案内の文面に何度という数字はありません。数値の目安が要るときは、日本薬局方が微温湯を30〜40℃と定めている例が手がかりになります。
ぬるま湯は、当社の書面のどこに出てくるか?
ぬるま湯という語が出てくるのは、商品ページの説明にある飲み方の案内の1か所で、文面は「水またはぬるま湯と一緒にお飲みください」です。手元で確かめた2つの書面には、この語は出てきません。

案内の文面を、語の並びのまま書き起こします。目安の量を述べた後に、続けて「水またはぬるま湯と一緒にお飲みください」と書かれています。ここで並んでいるのは、水とぬるま湯の2つで、どちらか一方を選べばよい、という書き方です。温度を示す数字、湯の量、飲む前に冷ますかどうかといった補足は、案内の文面にはありません。白湯、お茶、牛乳のような、ほかの飲み物の名前も出てきません。文面は案内の1文で閉じていて、ぬるま湯という語を説明する注記も添えられていません。語の位置は量を述べる文の直後で、量と飲み方が1つの段落にまとまっています。
案内の1文には、いつ飲むか、食事の前か後かは書かれていません。ぬるま湯の語が受け持つのは、何と一緒に飲むか、という1点だけです。文面を写すときは句読点まで含めて1文をそのまま写します。「水または」の「または」は、どちらか一方を選ぶという意味で、両方を混ぜるという意味ではありません。
書面のほうも見ておきます。純度の試験成績証明書は、供試品の名前、試験の項目、試験の結果、単位、試験方法を記した1枚で、飲み方を扱う欄はありません。スポーツ向け登録の証明書は、商品名、登録を受けた事業者の名前、番号、日付を記した1枚で、こちらにも飲み方の記載はありません。
語は案内の文面にだけあって、書面には無い。これが手元で確かめた範囲です。
書面に語が無いのは、書面の受け持ちが違うためです。純度の書面は中身の割合を、スポーツ向け登録の書面は登録の事実を記すもので、飲み方を伝える役目は商品ページの案内にあります。
案内にぬるま湯とあるのは、水を飲む温度の選び方を広げておく書き方です。どちらでなければならない、という指定ではありません。
| 見たところ | ぬるま湯の語 | 温度の数字 |
|---|---|---|
| 商品ページの飲み方の案内 | ある(水と並べて1回) | 無い |
| 純度の試験成績証明書 | 無い | 無い |
| スポーツ向け登録の証明書 | 無い | 無い |
自社調べ。案内の文面と、手元で確かめた2つの書面の記載を照らしました。
ぬるま湯は、何を指す言葉か?
ぬるま湯は、手で触れて熱くも冷たくもない、少しあたたかい湯を指す日常の言葉です。国語辞典の語釈も「ぬるい湯」のように書かれ、温度の数値は置かれていません。

ぬるいという語は、期待より温度が低い、または熱くも冷たくもない、という感じ方を表します。だから、ぬるま湯は人によって受け取る温度に幅があります。台所で湯をわかして少し冷ました湯を思い浮かべる人もいれば、水道の湯を手で確かめて出した湯を思い浮かべる人もいます。数値の定めがある例としては、医薬品の品質の基準を定めた日本薬局方の通則があり、そこでは微温湯を30〜40℃、温湯を60〜70℃、熱湯を約100℃、冷水を10℃以下の水と定めています。微温湯は、ぬるま湯と同じ字を書いて「びおんとう」と読む語です。
日本薬局方は医薬品のための基準で、食品の案内の言葉を決めるものではありません。案内のぬるま湯が30〜40℃を指すと決まっているわけではなく、数値はあくまで読み手の目安です。
案内は、水と並べてぬるま湯を挙げています。飲みやすい温度を選べるように書いた語と読むのが自然です。
人肌という言い方も、近い意味で使われます。こちらも数値の定めはありません。
同じ水でも、冬の朝と夏の昼では手に触れた感じが違います。ぬるま湯を数字で決めずに使う日常の言い方は、こうした幅を含んだまま伝えるための言葉です。
日本薬局方には、水の温度を指す微温湯とは別に、置き場所の温度を指す常温や室温という語もあり、常温は15〜25℃、室温は1〜30℃と定めています。水の温度と置き場所の温度は、同じ基準の中でも受け持つものが違います。
- 日常の言葉熱くも冷たくもない、少しあたたかい湯。数値の定めは無い
- 数値の定めがある例日本薬局方の通則は微温湯を30〜40℃と定める
- 案内での使い方水と並べて挙げられ、どちらかを選べる書き方
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 案内を書いたときに、ぬるま湯として何度くらいを想定していたかは、文面からは分からない
- 日本薬局方の微温湯の範囲を、食品の案内の語にそのまま当てはめてよいかは、定めがない
ぬるま湯という語から、分からないことは何か?
ぬるま湯という語からは、決まった温度は分かりません。熱い湯や冷たい飲み物で飲んだときにどうなるかも、案内の文面には書かれていません。語が示すのは、水かぬるま湯のどちらかで飲む、という案内だけです。
語から読み取れないことを、順に挙げます。1つ目は、正確な温度です。案内に数字はなく、日本薬局方の範囲は医薬品のための定めです。2つ目は、熱い湯で飲んでよいかどうかです。案内は水とぬるま湯を挙げているだけで、熱い湯については書いていません。書いていないことを、よいとも悪いとも読まないのが安全です。3つ目は、お茶やコーヒー、牛乳など、水以外の飲み物と一緒に飲むことの扱いです。これも文面には出てきません。4つ目は、温度による体への違いです。案内の語は、飲みやすさの選び方を示すもので、体へのはたらきを述べるものではありません。
案内が短いことは、欠けているという意味ではありません。飲み方の案内は、量と、一緒に飲むものの2点を伝える文で、温度の細かな指定までは受け持っていない、と読みます。ほかの商品の案内に別の温度が書かれていても、この案内の読み方は変わりません。
書いていないことは、販売者の窓口で尋ねられます。尋ねるときは、案内の文面をそのまま引いて、知りたい温度や飲み物を1つに絞ります。
飲む水の量についても、案内に数字はありません。コップ1杯、ひと口、といった量の指定は文面の外にあり、気になるなら温度と同じく販売者に尋ねます。持ち歩いた水筒の湯や、置いて冷めた湯のように時間で温度が変わる湯も、飲む時点で手に触れて熱くも冷たくもなければ、日常の言葉でいうぬるま湯です。
体のことが気になるときは、成分表示を持って、かかりつけの医師か薬剤師に相談します。
- 決まった温度ではない案内に数字は無い
- 熱い湯の扱いは書かれていないよいとも悪いとも読まず、販売者に尋ねる
- 水以外の飲み物も書かれていないお茶や牛乳の扱いは文面の外
- 体へのはたらきではない語は飲みやすさの選び方を示すだけ
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 熱い湯や水以外の飲み物と一緒に飲むことの扱いは、案内の文面からは判断できない
ぬるま湯を、自分でどう確かめればよいか?
ぬるま湯は、案内の文面を読む、手で温度を確かめる、迷う点を販売者に尋ねる、の3段で扱います。数字が欲しいときは、温度計で30〜40℃ほどを目安にすると、日本薬局方の微温湯の範囲に入ります。
1段目は、案内の文面を読むことです。商品ページの説明で「水またはぬるま湯と一緒にお飲みください」の1文を探し、水とぬるま湯のどちらでもよい書き方であることを確かめます。箱の表示を手元で見られるなら、同じ文面があるかも見比べます。2段目は、手で温度を確かめることです。コップの外側を手のひらで包み、熱くて持てない、冷たくて手を離したくなる、のどちらでもなければ、日常の言葉でいうぬるま湯に入ります。数字で確かめたいなら、台所用の温度計を湯に入れて読みます。3段目は、迷う点を販売者に尋ねることです。熱い湯で飲んでよいか、お茶で飲んでよいか、のように、案内に書かれていない点だけを1つずつ尋ねます。
手で確かめるときは、指先より手のひらが向いています。指先は冷えていることが多く、同じ湯でも熱く感じやすいからです。迷ったら、少しぬるいと感じるほうに寄せます。
温度計を使うなら、湯をコップに注いでから少し待って読みます。注いだ直後はコップや温度計そのものが湯の熱を奪い、表示が落ち着くまでに少し時間がかかります。数字は、表示が止まってから読みます。
湯をわかして冷ますなら、わかしたての湯に同じくらいの量の水を足すと、熱湯よりずっと低い温度に下がります。手で触れて確かめてから使います。
販売者へ送る文面は、「飲み方の案内に水またはぬるま湯とあります。熱い湯やお茶で飲んでもよいか教えてください。」のように、案内の文面を引いて1文で書きます。
- 文面を読む|商品ページの飲み方の案内で、水とぬるま湯の1文を探す
- 手で確かめる|コップを包んで、熱くも冷たくもないかを見る
- 数字で確かめる|温度計で30〜40℃ほどを目安に読む
- 書いていない点を尋ねる|熱い湯やお茶の扱いを販売者に1つずつ尋ねる
常温の水や白湯と、ぬるま湯はどこが違うか?
ぬるま湯は少しあたたかい湯で、常温の水は温めも冷やしもしていない水、白湯はわかしてから冷ました湯です。数値の定めがあるのは日本薬局方の用語だけで、日常の言葉には数字がありません。
表の1行目は冷水で、日本薬局方では10℃以下の水です。冷蔵庫から出した水がこれに近い温度です。2行目は常温で、日本薬局方では15〜25℃と定めています。日常では、汲み置きの水やペットボトルの水を指して使われます。3行目はぬるま湯で、日常の言葉としては数値の定めがありません。同じ字の微温湯は、日本薬局方で30〜40℃です。4行目は白湯で、一度わかしてから飲める温度まで冷ました湯を指し、温度の定めはありません。5行目は温湯と熱湯で、日本薬局方では60〜70℃と約100℃です。
飲み方の案内が挙げているのは、このうち水とぬるま湯の2つです。冷水や常温の水は水に含まれる、と読むのが自然です。
表の数値は、用語の意味を比べるためのものです。どの温度で飲むとよい、という順位ではありません。
白湯は、わかした後に置く時間で温度が変わります。少し置いた白湯は、ぬるま湯より熱いこともあれば、同じくらいのこともあります。名前で温度は決まらないので、飲む前に手で確かめます。
表の言葉のうち、案内の文面に出てくるのは水とぬるま湯だけです。ほかの言葉は、自分の言い方と照らすために置いています。思い浮かべた湯がどの行に近いかをメモに書き添えておくと、販売者に尋ねるときにも伝えやすくなります。
| 言葉 | 指すもの | 日本薬局方の定め | 案内での扱い |
|---|---|---|---|
| 冷水 | 冷たい水 | 10℃以下 | 水に含まれる |
| 常温の水 | 温めも冷やしもしない水 | 常温は15〜25℃ | 水に含まれる |
| ぬるま湯 | 少しあたたかい湯 | 微温湯は30〜40℃ | 案内に名前がある |
| 白湯 | わかして冷ました湯 | 定めなし | 案内に名前は無い |
| 温湯・熱湯 | 熱い湯 | 60〜70℃・約100℃ | 案内に名前は無い |
自社調べ。日本薬局方の通則の用語と、案内の文面を並べました。日本薬局方は医薬品の基準で、食品の案内の言葉を定めるものではありません。
よくある質問
- 飲み方の案内のぬるま湯は、何度のことですか。
- 案内に温度の数字はありません。手で触れて熱くも冷たくもない、少しあたたかい湯を指す日常の言葉です。数値の目安が要るなら、日本薬局方の微温湯の30〜40℃が手がかりになります。
- ぬるま湯でなく、水で飲んでもよいですか。
- 案内は「水またはぬるま湯と一緒にお飲みください」と書いていて、水とぬるま湯のどちらでもよい書き方です。
- 熱い湯で飲んでもよいですか。
- 案内は熱い湯について書いていません。書いていない点は、案内の文面を引いて販売者に尋ねます。
- 白湯とぬるま湯は同じものですか。
- 同じではありません。白湯は一度わかしてから冷ました湯で、ぬるま湯は少しあたたかい湯を指します。どちらも温度の数値の定めはありません。
- ぬるま湯という語は、書面にも出てきますか。
- 手元で確かめた純度の試験成績証明書とスポーツ向け登録の証明書には出てきません。出てくるのは商品ページの飲み方の案内です。
- 温度を数字で確かめるには、どうすればよいですか。
- 台所用の温度計を湯に入れて読みます。30〜40℃ほどなら、日本薬局方の微温湯の範囲に入ります。
この記事について
出典
- 商品ページの説明にある飲み方の案内(「水またはぬるま湯と一緒にお飲みください」)
- 第十八改正日本薬局方 通則(厚生労働省告示。冷水・微温湯・温湯・熱湯と、常温の温度の定め)
- 純度の試験成績証明書(一般財団法人日本食品検査・飲み方の記載が無いことを確認)
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