結論
英文の試験成績書(CoA)は、和文の成績書と同じく、製品名・対象ロット・試験項目・規格値・測定結果・試験方法・発行日を記した書面です。欄の対応をたどれば、Assay や Specification といった訳しにくい語も、和文のどの欄に当たるかで読めます。この書面が意味するのは測った項目の範囲までです。
英文CoAの欄には、実際に何と書かれているか?
英文CoAの欄には、製品名、対象ロット、試験項目、規格値、測定結果、試験方法、発行日といった記載が並びます。和文の試験成績書とほぼ同じ枠組みで、言語が違うだけです。訳しにくい語も、欄の位置で見当がつきます。

欄の記載を、英語と和文の対応で並べます。CoA は Certificate of Analysis の略で、試験成績書にあたります。Product Name は製品名、Batch No. や Lot No. は対象ロット、Test Item や Parameter は試験項目、Specification は規格値、Result は測定結果、Method は試験方法、Date は発行日にそれぞれ対応します。純度にあたる欄は Assay や Purity と記されることが多く、この製品では和文の純度試験で純度99.9%と記載された項目が、英文では Assay の欄に対応します。第三者認証の書面では、英国 LGC が発行する Informed Sport 認証(証明書番号 LMS-PSRM-06465)のように、発行機関名と Certificate No. が英文で記され、その番号で発行元の記録に照会できます。欄の名前が英語でも、対応をたどれば読む場所は変わりません。
英文CoAで確かめられるのは、その書面が測った項目と、対象にしたロットの範囲までです。Result の欄に並ぶ値は、Specification の欄に示された基準と見比べて、基準を満たしているかを読みます。ただし、書面に載っていない項目の状態や、届いた個々の箱の中身までは、この書面からは分かりません。英語だからより厳密だ、という意味でもない。読む観点は、和文の成績書と同じです。
| 英文の欄 | 和文の欄 | 読むこと |
|---|---|---|
| Product Name | 製品名 | どの製品を対象にした書面か |
| Batch No. / Lot No. | 対象ロット | 手元の箱の番号と突き合わせる |
| Assay / Purity | 純度・含量 | 測定された純度の値(純度99.9%など) |
| Specification | 規格値 | 満たすべき基準の範囲 |
| Result / Method | 測定結果・試験方法 | 結果を基準と、方法を欄の記載と見る |
自社調べ。英文CoAの欄と、和文の試験成績書の欄の対応を整理したものです。
英文CoAの欄は、何を意味しているか?
英文CoAの欄が意味しているのは、決められた試験項目について、対象ロットを測った結果と、その結果が満たすべき基準です。書面は測った項目の記録であって、製品の全体像を語るものではありません。欄の対応をたどれば、和文と同じ観点で読めます。
欄の意味を、書面の側から読みます。CoA は、ある対象ロットについて、Test Item に挙げた項目を測り、その Result が Specification の基準を満たすかを示す書面です。Specification は規格値、つまり満たすべき範囲の取り決めで、Result はその範囲に対して実際に測った値です。この二つを見比べて、基準内かどうかを読みます。純度にあたる Assay の欄は、対象ロットの測定値を示し、和文の純度試験で純度99.9%と記載された値と同じ性格の記録です。Method の欄には、どの試験方法で測ったかが記され、値がどんな手続きで得られたかをたどれます。発行元が第三者の機関で、Certificate No. が記されていれば、その番号で発行元の記録に照会できます。欄が意味するのは、あくまで測った項目と対象ロットの範囲までです。
英文である理由も、意味の一部です。原料や製造、あるいは第三者認証が海外の機関で行われた場合、その機関が発行する書面は英語になります。英国 LGC が発行する Informed Sport 認証(証明書番号 LMS-PSRM-06465)はその一例です。言語が英語なのは、発行した機関の所在によるもので、書面の格が上がるからでも下がるからでもありません。
- 示すもの対象ロットについて、測った項目の結果と基準です。
- Specification満たすべき範囲の取り決め、つまり規格値です。
- Result / Assayその範囲に対して実際に測った値です。
- 英文の理由発行した機関の所在によるもので、格の差ではありません。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- Specification に示される基準の根拠や設定の経緯までは、CoA の欄からは分かりません。
- 試験方法の細かな条件や検出限界がどこまでかは、Method の欄名だけでは読み切れません。
英文CoAの欄は、何を意味していないか?
英文CoAの欄は、その製品に含まれるすべての状態を示すものではありません。書面に載っているのは測った項目だけで、載っていない項目や、対象ロット以外の箱の中身までは、この書面からは分かりません。英語であること自体が、内容の確かさを意味するわけでもありません。

言っていないことを、順に置いていきます。一つめは、全項目の網羅です。CoA は Test Item に挙げた項目を測った記録で、製品に関わるあらゆる項目を測ったものではありません。二つめは、対象ロット以外への一般化です。書面は Batch No. の欄に記された対象ロットについての記録で、番号の違う別のロットや、届いた個々の箱の中身までを保証するものではありません。市販品を外部が測った報告では表示と中身が合わない例もあり、ChromaDex が2021年に公表した調査では、販売されていた上位22製品のうち表示どおりだったのは14%、64%は表示された成分が1%未満だったとされます。三つめは、体への影響です。CoA は測定の記録であって、飲んだときに体に起きることを語る書面ではありません。
英語という見た目も、意味していないことの一つです。英文の書面は、海外の機関が発行したことを示すだけで、それ自体が和文より厳密だという意味ではありません。確かめるべきは言語ではなく、発行元が第三者か、Certificate No. で照会できるか、対象ロットが手元と一致するか。英語の体裁に引きずられず、欄の中身を読むことが基本になります。
- 言っていないこと①測った項目以外の状態は、この書面には載りません。
- 言っていないこと②対象ロット以外の箱の中身までは保証しません。
- 言っていないこと③飲んだときの体の変化についての説明ではありません。
- 英語の見た目海外の機関が発行した印で、厳密さの証明ではありません。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 対象ロット以外のロットが同じ結果になるかは、そのロットの CoA を見るまで分かりません。
手元の英文CoAで、欄をどう読めばよいか?
読む順番は、Product Name と Batch No. で対象を確かめ、Test Item と Specification で何をどの基準で測ったかを見て、Result で結果を照らし、最後に発行元と Certificate No. を確かめる形にすると迷いません。英語の語は、和文のどの欄に当たるかで読み替えます。

手を動かして読むなら、順番があります。最初に、Product Name で対象の製品を確かめ、Batch No. または Lot No. の欄を手元の箱の番号と突き合わせます。次に、Test Item や Parameter の欄で測った項目を確かめ、Specification の欄でその項目の基準を読みます。それから、Result の欄の値を Specification と見比べ、基準を満たしているかを確かめます。純度は Assay や Purity の欄にあり、和文の純度99.9%と同じ性格の値です。最後に、発行元の機関名と Certificate No. を確かめ、第三者の発行で番号から照会できるかを見ます。訳しにくい語に当たったら、欄の位置から和文のどの欄に当たるかを先に決めると、意味を推測で埋めずに読めます。
読み違えが起きやすいのは、英語の語をそのままの語感で受け取ってしまうときです。Specification を「仕様」と広く訳すと基準の欄だと気づきにくく、Assay を「分析」と訳すと純度の欄だと結びつきにくいことがあります。語の一般的な訳ではなく、CoA の中でその欄が果たす役割で読み替える。この置き換えを先にしておくと、英文でも和文と同じ観点で確かめられます。
- 手順1|対象を確かめる|Product Name で製品を、Batch No. や Lot No. で対象ロットを、箱の番号と突き合わせます。
- 手順2|項目と基準を読む|Test Item で測った項目を、Specification でその基準を読みます。
- 手順3|結果を照らす|Result の値を Specification と見比べ、Assay や Purity で純度を確かめます。
- 手順4|発行元と番号を見る|発行機関名と Certificate No. を確かめ、番号から照会できるかを見ます。
CoA がある書面と、無い書面は何が違うか?
違いは、測った項目と対象ロット、その結果と基準が、欄として記録されているかどうかにあります。CoA が無い書面は、品質に触れていても、どの項目をどの基準で測ったかを買う側が確かめられません。
どちらの書面かは、Test Item と Specification、Result の欄がそろっているかで見分けられます。三つがそろった CoA なら、測った項目と基準と結果を並べて読める。項目や基準の欄が無い書面は、結論の言葉はあっても、その根拠となる測定の記録が示されていません。
| 観点 | CoA がある書面 | CoA が無い書面 |
|---|---|---|
| 試験項目 | Test Item の欄に明記 | 測った項目が分からない |
| 基準と結果 | Specification と Result で読める | 根拠となる測定値が無い |
| 対象ロット | Batch No. で突き合わせられる | 手元の箱とつなげられない |
| 発行元の照会 | 機関名と Certificate No. で当たれる | 発行元や番号が不明 |
自社調べ。測定の記録が欄としてあるかどうかで、確かめやすさを分けて整理したものです。
よくある質問
- CoA とは何の書面ですか。
- CoA は Certificate of Analysis の略で、試験成績書にあたります。ある対象ロットについて、決められた試験項目を測り、その結果が規格値の基準を満たすかを示す書面です。和文の試験成績書とほぼ同じ枠組みで、製品名・対象ロット・試験項目・規格値・測定結果・試験方法・発行日といった欄が並びます。
- 英語の証明書は、和文の成績書のどこに当たりますか。
- 欄ごとに対応があります。Product Name は製品名、Batch No. や Lot No. は対象ロット、Test Item は試験項目、Specification は規格値、Result は測定結果、Method は試験方法、Date は発行日に当たります。純度は Assay や Purity の欄に記されることが多く、和文の純度の欄と同じ性格の記録です。
- Assay や Specification は、どう読めばよいですか。
- 語の一般的な訳ではなく、CoA の中でその欄が果たす役割で読み替えます。Assay は純度や含量の測定値、Specification は満たすべき基準の範囲、つまり規格値です。Result はその基準に対して実際に測った値です。訳しにくい語に当たったら、欄の位置から和文のどの欄に当たるかを先に決めると、意味を推測で埋めずに読めます。
- 英文の書面のほうが、和文より信頼できますか。
- 言語の違いは、信頼できるかどうかとは別です。英文であるのは、発行した機関が海外にあることを示すだけで、それ自体が書面の格を上げも下げもしません。確かめるべきは、発行元が第三者か、Certificate No. で照会できるか、対象ロットが手元と一致するか、という欄の中身です。
- CoA を見れば、中身が表示どおりだと分かりますか。
- その書面が測った項目と、対象にしたロットの範囲までが分かります。Result を Specification と見比べれば、測った項目が基準を満たしているかは読めます。ただし、載っていない項目や、対象ロット以外の箱の中身までは分かりません。市販品を外部が測った報告では表示と中身が合わない例もあるため、対象ロットの一致と欄の記載を組にして見ます。
この記事について
出典
- Informed Sport 認証取得(アンチ・ドーピング第三者認証)/英国 LGC・証明書番号 LMS-PSRM-06465(Sophia Lab NMN 9000)
- 純度試験成績証明書(日本食品検査/JFIC・純度99.9%)/国内GMP水準の製造管理(JIHFS)
- ChromaDex(2021)市販NMN製品のラベル表示と実測値に関する調査
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。サプリメントの摂取については、かかりつけの医師にご相談ください。
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