結論
発行日は書面が出された日、受付の日付は試験のために物を預けた日を示します。手元の書面は2021年1月12日発行で、2020年12月25日に依頼された物の測定記録です。どちらの日付も、いま手元にある箱がいつ作られたかは示しません。
この欄には、実際に何と書かれているか?
日付の欄には、書面が出された発行日と、試験のために物を預けた受付の日付が書かれています。手元の書面では発行日が2021年1月12日、証明文に2020年12月25日に依頼された旨が記されています。

日付の並びをそのまま書き起こすと、この書面がどの時点の話をしているかがはっきりします。書面の右上に発行日として2021年1月12日があり、本文には2020年12月25日 当法人に依頼された供試品について試験した結果、下記のとおりであることを証明しますと書かれています。発行は一般財団法人 日本食品検査 首都圏事業所、証明書番号は第 320G039306-001 号、試験結果は純度99.9%です。この1通には、物を預けた受付の日付と、書面を出した発行日の2つがあり、その間に測定が行われたことが読み取れます。ただし、測定を行った日そのものを一日単位で示す独立した欄は、この書面には見当たりません。
日付が2つある書面は、時点を挟んで読めます。受付の日付が下の端で、発行日が上の端です。測定は、物を預かってから書面を出すまでの間に行われたので、この2つの日付が測定の時期を挟む形になります。日付の欄は、どの物を、いつ預かって測ったのかを示す欄であって、数字の良し悪しを決める欄ではありません。読む側は、まずこの2つの日付を見つけて、書面がどの時点の測定記録なのかを確定させてから、下の結果に進みます。
日付を先に確かめておくと、書面と手元の箱の距離が見えてきます。書面が示すのは、その時点で預かった物についての記録で、いま棚にある箱の中身が同じ時点のものだとは限りません。日付は、古い書面を退けるための欄でも、新しい書面を持ち上げるための欄でもなく、どの時点の話をしているのかをそろえるための欄です。書面を開いたら、結果の数字に目を向ける前に、発行日と受付の日付を読んでおきます。
| 書面の日付 | この1通の記載 | この日付が答えていること |
|---|---|---|
| 発行日 | 2021年1月12日 | 書面が出された日 |
| 受付・依頼の日付 | 2020年12月25日 | 試験のために物を預けた日 |
| 測定を行った日 | 独立した欄が見当たらない | 受付と発行の間に行われたことまで |
| 発行・番号 | 一般財団法人 日本食品検査 首都圏事業所/第 320G039306-001 号 | 誰が出した書面か |
自社調べ。保管している試験成績証明書1通の日付の記載を、欄ごとに書き起こしたものです。書面画像は、転載に発行機関の承認が要ると書面に明記されているため掲載していません。
この欄は、何を意味しているか?
日付の欄が意味しているのは、その物をいつ預かって測り、いつ書面を出したか、という時点です。数字の中身ではなく、その数字がどの時期の測定なのかを確定させる欄です。
日付の欄を、書面の仕組みの側から読みます。試験を依頼すると、受け付けた日付が記録され、測定を終えて書面を出すときに発行日が入るのが証明書の通例です。だから受付の日付と発行日の2つがあれば、その間のどこかで測定が行われたことになります。手元の書面なら、2020年12月25日に預かり、2021年1月12日に書面を出したので、測定はその約2週間の間に行われたと読めます。発行日は、測定した日そのものではなく、書面を出した日です。両方の日付を挟んで読むことで、この書面がどの時期の測定記録なのかが決まります。日付は、結果の数字に時期という背景を添える欄で、そこを飛ばすと、いつの測定かが分からないまま数字だけを受け取ることになります。
受付の日付と発行日を分けて読むと、時点のずれも見えます。物を預けた日と、書面ができあがった日は、同じではありません。この間に測定と書類の作成があるため、発行日は受付より後になります。ずれ自体は普通のことで、書面がどの時点の物を扱っているかは受付の日付が、書面がいつ手元に届く形になったかは発行日が示します。2つの日付は、役割が違う別々の時点として読みます。
- 発行日が示すもの書面が出された日。測定した日そのものではない。
- 受付の日付が示すもの試験のために物を預けた日。
- 測定の時期受付と発行の間に行われたことまで読める。
- 日付の役目数字に、どの時期の測定かという背景を添える。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- 測定を行った日そのものが受付と発行のどの一日だったかは、この書面の日付の欄からは分かりません。
- 書面の日付からは、同じ物がその後どれだけの期間、同じ状態だったかは分かりません。
この欄は、何を意味していないか?
日付の欄は、いま手元にある箱がいつ作られたかを示していません。書面の日付は、その時点で預かった物の測定記録の日付で、棚にある箱の製造や充填の日付とは別のものです。

言っていないことを、順に置いていきます。一つめは、箱の製造日です。発行日が2021年1月12日でも、それは書面が出された日で、いま手元にある箱がその日に作られたという意味ではありません。箱がいつ作られ、いつまで良い状態かは、箱に印刷された賞味期限やロット番号の側で確かめます。二つめは、鮮度の順位です。日付が数年前でも、それは書面が古いという印であって、手元の箱の中身が古いことを示すものではありません。逆に、書面の日付が新しくても、それだけで手元の箱が新しいとは読めません。三つめは、測定日の特定です。受付と発行の2つの日付は測定の時期を挟みますが、測定を行った一日を指す独立した欄は書面に見当たらないため、その日そのものは日付の欄からは決まりません。日付の欄は、書面がどの時点の物を扱ったかを示す欄であって、手元の箱の時間まで示す欄ではありません。
空欄や記載なしの読み方も、意味していないことの一つです。もし受付の日付や測定日が書かれていなければ、それは日付が無かったという意味ではなく、その書面がそこに答えていないという印です。書かれていない日付を、推測で新しいとも古いとも読めません。答えていない欄は、答えていないまま保留にし、手元の箱の時間は、箱の側の日付とロット番号でたどります。
- 言っていないこと①手元の箱が作られた日。
- 言っていないこと②書面の日付の新旧で手元の箱の鮮度を決めること。
- 言っていないこと③測定を行った一日そのもの。
- 箱の時間は箱で製造や賞味期限は、箱の日付とロット番号でたどる。
この記事で扱わないこと・分かっていないこと
- この書面の日付からは、手元の箱がいつ作られ、いつまで良い状態かは分かりません。
- 書面の物と手元の箱が同じロットかどうかは、日付の欄では確かめられません。
手元の書面で、この欄をどう読めばよいか?
読み方の軸は、書面の日付を2つとも見つけ、それを手元の箱の日付とは切り離して読むことです。書面の時点と、箱の時点は、別々の手がかりでたどります。

手を動かして読むなら、段階があります。まず、書面の上のほうにある発行日を読みます。次に、本文や欄の中に、受付や依頼の日付があるかを探します。2つが見つかれば、測定はその間に行われたと読めます。続いて、測定を行った日そのものを示す独立した欄があるかを見ます。見当たらなければ、測定日は一日単位では特定できないものとして、時期の幅で受け取ります。最後に、書面の日付と、手元の箱の日付を切り離します。箱がいつまで良い状態かは、箱に印刷された賞味期限で、箱の中身が書面の物とつながるかは、ロット番号の照合で確かめます。この順番で読むと、書面の日付の新旧に引きずられず、箱の時間は箱の側で正しくたどれます。
販売者に聞くときも、日付の役割を分けて聞くと話が早くなります。書面が新しいかどうかをいきなり尋ねるのではなく、書面の発行日と受付の日付、手元の箱の賞味期限、箱のロットが書面の物と対応するかを、それぞれ分けて聞きます。役割の違う日付を分けて尋ねると、答える側も書面と箱を見ながら答えられるので、行き違いが起きにくくなります。日付は書面の時点を示し、賞味期限は箱の時点を示します。二つを混ぜずに読むと、書面の発行日が古く見えても、手元の箱がいつまで良い状態かは、箱の側の日付で別に確かめられると分かります。読み方を一度身につければ、他の書面の日付にも同じ構えを当てられます。
- 手順1|発行日を読む|書面の上のほうにある発行日を読み、書面が出された日を確かめます。
- 手順2|受付の日付を探す|本文や欄の中に、受付や依頼の日付があるかを探し、測定の時期を挟みます。
- 手順3|測定日の欄を見る|測定を行った一日を示す独立した欄があるかを見ます。無ければ時期の幅で受け取ります。
- 手順4|箱の日付と切り離す|箱の賞味期限とロット番号で、箱の時間は箱の側からたどります。
日付の欄がそろう書面と、そうでない書面は何が違うか?
違いは、その測定がいつの時期のものかを、どこまで挟んでたどれるかです。発行日と受付の日付がそろう書面は時期を挟めます。発行日だけの書面は、いつ預かったかまでは読めません。
どちらの書面かは、発行日のほかに受付や依頼の日付があるかどうかで見分けられます。
日付がそろっていても、書面の日付と箱の日付を混ぜて読むと差が消えます。書面の日付は、預かった物の測定の時期を示すもので、手元の箱が作られた日や、いつまで良い状態かとは別の欄の話です。書面の日付が古くても新しくても、手元の箱の時間は、箱の賞味期限とロット番号でたどる点は変わりません。
| 観点 | 日付がそろう書面 | 発行日だけの書面 |
|---|---|---|
| 測定の時期 | 受付と発行の間に挟める | いつ預かったかまでは読めない |
| 測定した一日 | 独立した欄が無ければ幅で受け取る | 同じく幅でも挟めない |
| 箱との結びつき | ロット番号の照合で確かめる | ロット番号の照合で確かめる |
| 箱の鮮度 | 書面の日付では決まらない | 書面の日付では決まらない |
自社調べ。試験成績を示す書面を、日付の欄のそろい方で整理したものです。
よくある質問
- 試験成績書の発行日は、何を示しますか。
- 書面が出された日を示します。測定を行った日そのものではありません。手元の書面では発行日が2021年1月12日で、本文に2020年12月25日に依頼された物を試験した旨が記されています。受付の日付と発行日の2つで、測定がその間に行われたことまで読めます。
- 試験年月日は、書面のどこを見れば分かりますか。
- 測定を行った一日を示す独立した欄は、手元の書面には見当たりません。読み取れるのは、物を預けた受付の日付と、書面を出した発行日の2つです。この2つが測定の時期を挟むので、測定日は一日単位ではなく、その間の時期として受け取ります。
- 書面の日付が数年前でした。今の商品は古いということですか。
- そうとは限りません。書面の日付は、その時点で預かった物の測定記録の日付で、いま手元にある箱がいつ作られたかとは別の話です。箱がいつまで良い状態かは、箱に印刷された賞味期限で確かめます。書面の日付の新旧だけで、手元の箱の鮮度は決まりません。
- 発行日と受付の日付は、なぜずれているのですか。
- 物を預けた日と、書面ができあがった日が違うためです。受け付けてから測定と書類の作成があり、それを終えて書面を出すので、発行日は受付より後になります。ずれ自体は普通のことで、受付の日付は扱った物の時点を、発行日は書面が形になった日を、それぞれ示します。
- 書面の日付と、手元の箱を結びつけるにはどうすればよいですか。
- 箱に印刷されたロット番号と、書面の記載が対応しているかを確かめます。書面の日付が示すのは預かった物の時点で、手元の箱そのものの日付ではないためです。番号の対応が確かめられれば、その書面が手元の箱とどのようにつながるかを、推測でなくたどれます。
- 発行日が新しい書面のほうが、良い書面ですか。
- 日付の新旧は、書面の良し悪しを決めません。発行日は書面が出された日を示すだけで、測定の中身や、手元の箱の状態を語る欄ではありません。読むときは、日付で順位をつけるのではなく、どの物を、いつの時期に測った記録なのかをそろえて受け取るのが正確です。
この記事について
出典
- 試験成績証明書(第 320G039306-001 号/一般財団法人 日本食品検査 首都圏事業所/発行日2021年1月12日/証明文に2020年12月25日に依頼された供試品を試験した旨の記載/純度99.9%)
- ChromaDex, 2021(通販サイト上位22製品の測定。表示どおりだったのは14%、64%は NMN が1%未満)
- Sandalova et al., GeroScience, 2024(18製品の測定で表示との乖離は +28.6% から -100%、3製品は NMN が検出されず)
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